とろり食感旅行。サバ缶豆腐の生姜あんかけ塩麹煮込み（糖質4.9g）

・木綿豆腐　　　1丁
・サバ水煮缶　　1個

誕生日に食卓に並べば、結構な衝撃を受けるこの食材たち。

今宵はそんな彼らの無念を、美味しくコトコト煮込んでしまおう。

・おろし生姜　　小さじ1
・塩麹　　　　　小さじ2
・すりごま　　　大さじ1
・片栗粉　　　　小さじ1
・粉山椒　　　　お好みで

今回の美味しさは、塩麹と生姜、そしてサバ缶の塩気である。

沁み渡り神とも呼ばれる、素敵な調味料達。

少し言い過ぎたことは、この場を借りて謝罪申し上げたい。

斬鉄剣のように、10等分して頂けるだろうか。

徹底してシンプルに、皆様のお時間を煩わせない料理の道筋を進んでいこう。

この工程は以下を混ぜながら、中火で火をかけていこう。

・おろし生姜　　小さじ1
・塩麹　　　　　小さじ2
・水　　　　　　200cc

今回のライバルは、音速スープ界の大御所クノール先輩。

CMに美女を起用しまくる、何とも羨ましい先輩の簡便さを目指したいのだ。

クツクツ煮込みながら、豆腐がゆらゆら動く姿をじっと眺める。

しかし実際は、眺める工程は全く必要ない。

この時、サバの身はそっと半分にカットしよう。

極めて丁寧に、動かすことなく。

サバの美しいフォルムを砕かぬよう、最大限の優しさを垣間見せよう。

・すりごま　　　大さじ1
・片栗粉　　　　小さじ1
・水　　　　　　大さじ1

胡麻の風味と餡かけ、香ばしい胡麻の香りを最後に閉じ込めてしまいたいのだ。

一気に料亭感が高まり、言葉遣いも丁寧になってしまう。

LINEでも「そう仰られても」とか使ってしまう。

それが普段は北斗の拳のスタンプを投げ合う、実の兄であってもだ。

沁みこむ旨みをとことん楽しみ、心労集団を解散させてしまおう。

餡かけに仕上げたことで、湯気がいつまでもホカホカと立ち昇る。

では早速、旨みを沁みこませたエキスを、ずずずと頂いていこう。

塩麹の塩気と甘み、そしてサバ缶の旨みが凝縮されている。

のめり込むほどに味の濃い水煮缶が、存分にエキスを渡している。

あぁ、これは大変美味しい。

塩麹の塩気とケンカしすぎることもなく、トロミのあるエキスが大変美味しい。

あぁサバ缶とお豆腐って、なんだか無敵。

ゲームのチートモードを遊んでいるような、圧倒的な無双感が最高だ。

さらにお腹も満たされ、旨い塩気で心がポッポする。

また寒くなってきたら必ず作りたい、素敵な逸品だった。