マジで眠れない。
布団に入って数時間、目がギンギンで寝られない…。ただその理由は、寝る直前までゲームで脳がフル回転していたから。
脳フル回転でも睡眠系アロマは効果的か?
本日はこちらのテーマで、様々な睡眠系アロマを試してみましょう!最も安全・推奨されない使用方法なども、色々模索させていただきます!
- 頭がフル回転している時の、本当に使える睡眠系アロマが分かる
- 効果を倍増させる、アロマの使い方が分かる
- 睡眠系アロマの限界ラインが分かる
睡眠系アロマはどこまで効果的か?
本当にアロマで脳の回転を止められるか、正直不安でいっぱいです。というのも不眠の理由は『入眠時の深部体温』『自律神経の鎮静』『消化器系の活性化』など、一つではないためです。
しかもこれらの多くは、体内環境が原因の不眠症状たち。しかし今回私の不眠を引き起こしているのは、脳のフル回転なのですから。
ぶっちゃけ脳の覚醒時に本当に効果的なのは、『睡眠導入剤』と『マインドフル瞑想』。ただ睡眠導入剤は常用性が生まれ、マインドフル瞑想も初めての方には難しいでしょう。
不眠改善の書籍を拝見しても、インターネッツで検索しても。不眠にはアロマ!の文字が、高確率で飛び込んできます。
個人的には正直アロマって効かない気がするけれど、でも実際に試してみなければ、アロマ愛好家様に申し訳ございません!
と、いうことで。
今回ご用意したアロマは、以下の4つ。それぞれがアロマ界で名を馳せる、安眠オイル四天王です。
これらのオイルはその安眠効果が人気を集め、広くスパなどでも使われています。ただ実は安眠効果を謳うオイルは非常に多く、『リラックス効果=安眠効果』という観点から、ほぼ全オイルが安眠に効果的だと言われているのも事実です。
そもそも『アロマ=リラックス』は当たり前であり、これを許すと本当に効果的な安眠アロマが見えなくなります。そのため今回は『本当に精神鎮静効果の高そうなオイル』だけを選ばせていただきました!
では早速、それぞれのオイルと個別面談を始めましょう!君たちは本当に、研究結果と安眠効果をお持ちなのでしょうか?
サンダルウッドの安眠効果
- 思考の鎮静化
- 抗痙攣作用
- 強壮作用・催淫作用・性的強壮作用
ただ『強壮作用・催淫作用・性的強壮作用』効果に関しては、少し気になります。これは安眠とは真逆に位置する、脳が逆にフル回転し始める要素ではないでしょうか。
- 空港ラウンジの免税店を通り抜ける時の薫り
- 一瞬柑橘系の香りがし、次第に甘みのある香り
- 歴史ある高級寺院の広間の香り
- 直に嗅ぐとクラリとくる、強めの清涼感
- 若い男性はやられるだろう、大人の女性的な香り
- サキュバスみたい(会ったことないけど)
安眠に対するサンダルウッドの研究論文
するとどうやら、『香りの個人差に関係なく』睡眠維持に効果的とのこと。実験で頑張ってくれた寝不足ラットも、普段よりぐっすり良く寝れたとの報告が上がっています。
睡眠障害ラットの睡眠覚醒サイクルに対するサンダルウッドの効果
Sandalwood oil is widely used in aromatherapy for alleviating various symptoms. Santalol, a major component of sandalwood oil, has been reported to have central nervous system depressant effects such as sedation. In the present study, we investigated the effect of santalol on the sleep-wake cycle in sleep-disturbed rats.
(和訳)
ビャクダン油は、さまざまな症状を緩和するためにアロマテラピーで広く使用されています。サンダルウッドオイルの主成分であるサンタロールは、鎮静などの中枢神経系抑制作用を持つと報告されています。本研究では、睡眠障害ラットの睡眠覚醒サイクルに対するサンタロールの効果を調べた。
よしよし!
このサンダルウッドは、結構使えそうです(*‘∀‘)! ではどんどん、他のアロマのポテンシャルも確認しましょう!
マージョラムの安眠効果
その理由は、単純に名前がカッコいいから。ちなみにこのマージョラムには、以下の鎮静効果が報告されています。
- 沈静・抗不安・制淫
- 血流促進・血圧降下作用
さらに血流促進と血圧降下は、まさにぐっすり安眠特効薬。体内からもダブルで攻める、最高峰の安眠バトルが繰り広げられるでしょう。
そしてその香りは、清涼感一色。ただ清涼感と言っても、少し特徴的な爽やかさです。
- 祖母の田舎を即思い出す綺麗な畳の香り
- ガツンと鼻に響く柑橘系
- ティーツリーオイルと激似
- メンソールのような、鼻が通る心地良さ
ただマージョラム単体では、これスキ(*‘∀‘)!となる方は少ないかもしれません。混ぜることをベースとする、基礎アロマとして広く活用できそうです。
安眠に対するマージョラムの研究論文
その研究内容を激簡単に説明すると、左大脳半球の前頭部がいい感じになったと。睡眠誘発効果により、より健やかな安眠効果が得られるということです。
睡眠質が悪い男性成人の脳波へのMajorana香りの影響
マジョラム香りは、男性の成人に有益な睡眠誘発効果があり、睡眠の質が良い場合も悪い場合もあります。そして左大脳半球の前頭部は有意に増加した。一方、睡眠の質が悪い被験者は、左大脳半球の前頭部と後頭部、および右大脳半球の頭頂部でシータパワーの増加を示しました。
うんうんうん!
キミも大変良い感じです。1本890円のお値段分は、しっかり働いていただけそうですね(*‘∀‘)!
ラベンダーの安眠効果
ソフランアロマリッチでもお世話になった、馴染み深いこちらの香り。強制的に元カノの部屋の香りを思い出させる、罪深いタイプと言えるでしょう。
- 酢酸リナリルによる、セロトニンの分泌
- リナロールによる、鎮静作用や抗不安作用
そして実際に嗅ぐと、何と言うことでしょう。いつもの寝室が、あっという間にお花畑に…!
- 一気に香りの印象が沁み込む、優しい花の香り
- 嫌な感じのしない、トイレの芳香剤(精油)
- 万人受けするだろう、清涼感のある香り
- 香りが強いのに主張しすぎない、謙虚な押し寄せっぷり
さらに直接肌に塗布するアロママッサージでは、より高い安眠効果も期待できます。ミツバチに好かれるかもしれませんが、是非今度やってみたいものですね!
安眠に対するラベンダーの研究論文
そのため逆に『ラベンダー精油の安眠効果を支持する研究が多い』ことを、安眠効果の根拠とさせていただきます。あとは実際に使用してみて、その効果をご実感いただければ幸いです!
多くの論文で香り吸引による睡眠の効果が認められており、特にラベンダー精油で効果があるとした論文が多いことが報告されています。
イランイランの安眠効果
つまりゲームで暴れる脳の回転を、ギュッと止める可能性があるということ。ちなみにイランイランに期待するその他の効果は、以下の通りです。
- 睡眠導入に効果を持つ、リラックス効果
- 神経系の鎮静作用(思考鎮静)
- 血行促進(体内睡眠環境の適正化)
大抵のアロマに書かれるリラックス効果が、全面的にプッシュされています。ただ前述の思考鎮静作用も持つため、ダブルの効果を期待したいところです。
さらに血行促進効果も持つらしく、体内の深部温度を調節するのにも効果的です。意外とこのアロマ、安眠のスペシャリストなのかもしれません。
そして実際に嗅ぐと、その独特の香りに驚かされる。正直好みが分かれる強い薫りで、むせるような甘い匂いが特徴です。
- 男性には好まれるだろう、民族的な甘い香り
- 中野の占い師の部屋にあるような香り
- お香ショップの甘い香りゾーンを通った時の香り
- サンダルウッドと方向性が似た香り
しかしその強い甘みが生み出すリラックス効果は、体感的にも効果的です。それはまるでバリのホテルでマッサージを受けているような、オリエンタルな落ち着きが特徴です。
安眠に対するイランイランの研究論文
特にその緊張緩和効果は、オスのラットに顕著に見られています。男性の私にとっては、安眠アロマのスタメンになりそうな研究結果です。
Both acute and chronic YYO exposure showed anxiolytic effect on the male mice. YYO and its major constituent benzyl benzoate might act on the 5-HTnergic and DAnergic pathways.
急性および慢性の両方のYYO曝露(イランイランオイル成分)は雄マウスに対して抗不安作用を示した。YYOとその主成分である安息香酸ベンジルは、5-HT作動性およびDA作動性経路に作用する可能性があります。
今回選んだ四天王アロマには、どうやら良い感じの安眠効果があるようです。リラックス効果・神経鎮静効果、いずれの効果が働いても良い感じの夢が見られそうです。
では早速、実際の効果を検証しましょう!ここからは体感的な効果になりますが、お付き合いいただければ幸いです。
睡眠系アロマの実際の効果
では早速、これらのアロマを同じ条件下で実践してみましょう。条件はズバリ、以下の通りです。
- 寝る10分前まで、同じゲームで覚醒する(ベヨネッタ)
- 当日の起床時間、仕事内容はほぼ同じ
- お酒・寝る前のストレッチはなし
- 体調も万全、すこぶる元気
- 脳がめっちゃ働いているのを、体感している状態
そして今回はアロマの効果が脳に届きやすい、枕への直接塗布で試してみましょう。ただこの場合は二・三滴が最適と言われるようなので、今回も最大三滴でチャレンジさせていただきます。
サンダルウッドの安眠感覚
こちらのアロマに最初にイメージしたのは、お寺での瞑想。香り自体がオリエンタルなだけあり、過去に似た薫りを嗅いでいた場合、思い出しやすい特徴があります。
特にお寺での座禅体験の感覚が蘇り、追体験として落ち着きを感じました。ただサンダルウッドの香りが初めての場合は、漠然とお寺のイメージだけお持ちになるかもしれません。
安心感からのリラックス効果が強く、シンプルに眠くなる香り。普段使いと安眠目的に使う場合では、少し感覚が違うアロマでした。
- 香り気になる度:★★★
- リラックス感:★★★★
- 脳が落ち着く感:★★★
- 注意事項:安眠重視なら、落ち着いた場所をイメージすると効果的
※これらは個人の感想です
マージョラムの安眠効果
クーラー付けてたかな?と錯覚しつつも、決して寒いわけではありません。それでいて脳の思考がクリアになるような、風に思考を流されるような感覚が堪りません。
脳の回転が収まるというより、部屋の印象全体が変わる感覚。その結果安眠に繋がるような、夏場にも是非活用したい安眠効果でした。
- 香り気になる度:★★
- リラックス感:★★★★
- 脳が落ち着く感:★★★
- 注意事項:若干寒さを感じる香りかも知れない
※個人の感想です
ラベンダーの安眠効果
その香りは程良い高貴さで、嫌味はさほど感じません。あたかも香水コーナーに迷い込んだような、強すぎる香りはあまりなく、例えるなら野といった印象です。
そのため少し特徴的な、サンダルウッド・イランイランとの組み合わせがお勧め。スッとリラックスできる追加オプションを得たような、安心できる感覚です。
- 香り気になる度:★★
- リラックス感:★★★★★
- 脳が落ち着く感:★★★★
- 注意事項:慣れると大量塗布しがち
※個人の感想です
~ 今回使用したお勧めラベンダーオイル🍃 ~
イランイランの安眠感覚
『思考が鮮明になった』は言い過ぎかもしれませんが、思考がフワリと軽くなる瞬間を感じました。結果として脳回転時の『フラッシュバック』的な現象が、早めに落ち着きます。
- 香り気になる度:最初は★★★★~次第に★★
- リラックス感:★★★★
- 脳が落ち着く感:★★★★
- 注意事項:過度に付けると逆に寝られない
※個人の感想です
アロマを効果的に使うなら
実はアロマには、鼻が慣れてしまうという問題がございます。これは香水と同じように、毎日同じ香りを使うと香りに耐性が出来てしまうという問題点です。
その場合は、香りによるリラックス効果は激減。ただ脳の自律神経系に働きかけるなどの、薫り以外の効果は残っているとする見解がございます。
そのため効果的な安眠効果を狙うなら、ローテーションがお勧めです。しかも脳が香りに慣れないように、毎日香りは変えるべきかもしれません。
ただそうすると多数のアロマが必要になり、ガマグチに申し訳ございません。ここはアロマの得意技である、アロマ同士の組み合わせを活用しましょう!
お勧め組み合わせアロマ
具体的には同系統の香り・追加効果を持つ、以下のタッグがお勧め。香りに深みも生まれ、実際の安眠効果も体感的に満足できました。
また毎日香りが変われば、それだけで就寝が楽しくなります。よりワックワクの、香りライフをご堪能くださいませ(*‘∀‘)!
でも次の日も仕事があるし、無理にでも寝なくちゃいけないんだ…。そんな時に古くから愛されてきた、アロマのお力は偉大です!
頭が回転しすぎて眠れない日は、是非一度お試しくださいませ。物理的に頭が回転していない限り、きっと良い効果が得られるでしょう!
でもゲームのやりすぎは、良くないね…?