ココナッツに含まれる、MCTオイル(中鎖脂肪酸)。
完全無欠コーヒーにも使用される、この脂肪酸。ダイエット効果が謳われるこの天然成分オイルには、40年以上もの歴史があります。
本記事ではこのMCTオイル(中鎖脂肪酸)の、ダイエット効果と副作用を、イラスト付きで、詳しくご紹介します!
- 中鎖脂肪酸(MCTオイル等)の働きを、徹底して理解する
- その危険性や副作用を、分かりやすくイラストで理解する
- より健康的なダイエットを行うための、正しい活用法を学ぶ
MCTオイルとは?
この脂肪酸はココナッツやお魚に多く含れ、以下の特徴を持つ脂肪酸です。
- ココナッツオイル・母乳・牛乳などの天然成分に由来する脂肪酸
- エネルギー吸収が抜群に高い脂肪酸
- 高カロリー(大さじ1杯135kcal)だが、脂肪として極端に蓄積されにくいオイル
- 糖質制限中との併用が効果的な、脂肪燃焼効果の高い脂肪酸
- 完全無欠コーヒーにも用いられるココナッツ由来の脂肪酸
まず脂肪酸には、大きく分類して以下の効果が存在します。そしてMCTオイルが人気なのは、それぞれの効果が非常に高いためだと考えられます。
まずこのMCTオイル(中鎖脂肪酸)は、脂肪蓄積を回避する従来のダイエットとは大きく性質が異なります。中鎖脂肪酸とは何なのか?なぜエネルギー効率が良いのか?まずは脂肪酸の特徴から掘り下げてみましょう。
MCTオイルの特徴とダイエット効果
- 体内を脂肪燃焼しやすい環境に整える
- ケトン体の生成を促進し、糖質制限の効率を上げる
- 空腹感を減少させ、長時間の運動がやり易くなる
- 食事制限による筋肉減少を予防し、ボディメイクに貢献する
(1) 体内を脂肪燃焼しやすい環境に整える
結果として脂肪が燃焼せざるを得ない環境を作り上げると言うべきかもしれません。その理由は、MCTオイルの主成分である中鎖脂肪酸の特徴にヒントが隠されています。
- エネルギーとして抜群に吸収されやすい(長鎖脂肪酸の約5倍)
- 水になじみやすく、消化吸収が良い(最大10時間で消費)
- 脂肪分解によるケトン体生成能力が高い(長鎖脂肪酸の約10倍)
- 記憶力低下の抑制(※研究段階)
- アルツハイマー病へのエネルギー供給による脳機能改善(※研究段階)
ではまず、最大の特徴である抜群の吸収力からご覧ください。そのためにここで、中鎖脂肪酸と長鎖脂肪酸の特徴を比較させていただきます。
長鎖脂肪酸の特徴
そして肝臓にストックされた長鎖脂肪酸は、使用優先度の高い貯蔵エネルギー(グリコーゲン:別名ブドウ糖)が減少した時に初めて、エネルギーとして使用されます。つまり僕が僕が!と、積極的に消費される脂肪酸ではなく、体に貯蔵されやすい性質を持ちます。
それはおなかの脂肪を減らしたい!とお考えの方には、適していない特徴。『一旦蓄積される』という特徴は、長鎖脂肪酸がダイエットに適していない最大の理由と言えるでしょう。
中鎖脂肪酸と長鎖脂肪酸の差
小腸に吸収された中鎖脂肪酸は門脈を通り、肝臓まで直接奪取します。そしてエネルギーとして即吸収され、即戦力としてビシバシ活躍するのです。
つまりMCTオイルの中鎖脂肪酸は、長鎖脂肪酸とは違い即活躍するため脂肪になりづらい。ブドウ糖より優先的に吸収され、あっという間にエネルギーとして吸収されるのです。
服用後3時間後を最大として、約10時間以内にほぼ全てが分解されます。具体的には肝臓のリパーゼにより、脂肪酸とグリセリンに完全分解されてしまうのです。
この中鎖脂肪酸の吸収効率の良さは、医療の現場でも注目されるほど。なんと40年も前から、PEM(低栄養状態)で効率的な栄養摂取が難しい高齢者様の食事にも採用されています。
- 食事中のトリアシルグリセロールの、健康な男女性の体脂肪の蓄積抑制
- (実験内容)長鎖脂肪酸と中鎖脂肪酸の体重減少比較実験
すごいぞMCT(*‘∀‘)!
おばあちゃんっ子の私としては、医療の現場でも使用されているMCTが一気に好きになりました。ただ『これが脂肪燃焼効果にどう繋がるのか?』という疑問点も残ります。
ここまで見てきたのは「中鎖脂肪酸は速攻エネルギーになる」という特徴です。既に蓄えられている脂肪を燃焼させる効果は、どこにあるのでしょうか。
実はこの点は、中鎖脂肪酸もう一つの特徴である「ケトン体の生成」に繋がります。これは糖質制限をより効率的に進めるための、本記事の準主役的な特徴です。
ケトン体とは?
これは体内のブドウ糖が減少した時、脂肪から生成される物質です。つまりケトン体は、脂肪が分解されたときに作られるエネルギー物質です。
- 中鎖脂肪酸源としての食用ココナッツオイルの雄ブロイラーにおける体重、屠体組成および血清脂質に及ぼす影響
体内でのケトン体の働き
そしてそのブドウ糖が減少した時、第二エンジンとして脂肪が分解され始めます。そしてその脂肪分解で排出されるのがケトン体であり、体の隅々に運ばれブドウ糖と同じように働いてくれるのです。
ちなみに絶食時のケトン体の脳活動における利用率は、全体の60%。さらに老化進行時の脳機能低下にも、ケトン体は有効と考えられています。
つまり脂肪が燃焼されるには、第一エンジンの体内のブドウ糖が減少しないといけないということ?結局ブドウ糖の原材料である炭水化物を減らさないと、脂肪は燃焼されないのでしょうか?
MCTによる脂肪燃焼モードへの切り替え
糖質制限では、ブドウ糖の摂取量自体を抑える。そうすることにより、脂肪が燃焼される順番を早める効果も期待できるためです。
それは脂肪を優先的に使うモードです。
前述のように普段の生活では、ブドウ糖が優先的に使用されます。それは体内にある主要なエネルギー源(通常はブドウ糖)を、最初に使おうとするためです。
そのため脂肪の分解が後回しにされ、なかなか脂肪は減ってくれない。これが通常のブドウ糖を優先的に使うモードの時のお悩みです。
さらに炭水化物を食べ過ぎた場合は、体内にブドウ糖が過剰に存在することになります。すると膵臓のランゲルハンス島よりインスリンが排出され、ブドウ糖を脂肪合成します。
これこそが炭水化物が脂肪に合成される、一般的な行程だと考えられます。
では中鎖脂肪酸を摂取すると、いったいどうなるのでしょう。
その場合、体はまず「脂肪を優先的に使うモード」からスタートしやすくなります。しかも抜群にエネルギー効率の高い中鎖脂肪酸から使用しやすくなるのです。
そして体内の中鎖脂肪酸を、全て使い切った場合。続けて脂肪を使う(分解する)可能性が高くなるのです。
- (論文①)ケトジェニック食餌でのラットの食物脂肪・ケトーシス・および発作耐性に関する実験
- (実験内容①)ラード・バター・中鎖トリグリセリド・亜麻仁油等の脂肪の混合物のラットへの投与実験
- (論文②)中鎖トリグリセリド添加乳を給与した子牛の血漿ケトン体濃度
- (実験内容②)子牛のエネルギー摂取を高めるために中鎖脂肪酸が添加された乳を与え, 血漿ケトン体濃度を図る実験
つまり体内にある程度ブドウ糖が残っている状態でも、体は優先的に脂肪から分解する。これにより体内に蓄積した脂肪が、バシバシ燃焼され始めるのです。
するといつものように、ブドウ糖を優先して分解し始めます。結果MCTオイルによる脂肪分解が開始されづらくなり、思ったようなダイエット効果が期待できません。
この点に関してシリコンバレー式の中でも、著者は「糖質を抑えめに摂取する」と表現しています。それはMCTオイルの脂肪燃焼効果を、最大限に発揮させるためだと考えられます。
これぞセイゲニスト様がMCTオイルを利用する、最大の理由。つまりこれが(2)糖質制限の効率を上げるに繋がる特徴です。
その品質の高さから、世界中からこよなく愛される超王道MCTオイル。
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空腹感を減少させ、長時間の運動がしやすくなる
そして実は、ブドウ糖より脂肪分解が優先されるメリットはこれだけではありません。さらに以下の嬉しい効果も、おまけで付いてきます。
- 体内にブドウ糖が温存され、満腹感が継続される
- 体内にブドウ糖が温存され、長期間の運動でも疲れにくい
まず脂肪分解が優先されることで、体内にはブドウ糖が残存します。すると脳は「まだ食事が残っているぞ!」と信号を出すため、満腹感も継続します。
その満腹持続力は、私自身も体感する驚くべきもの。雪見大福食べたろかな…(*‘∀‘)などと、全く感じないほどの満腹感でした。
また長時間の運動時にも、パフォーマンスがグッと増加します。特に長期の有酸素運動が体感的にやり易くなり、結果的に脂肪燃焼効率も増加するでしょう。
ただし過剰な有酸素運動は脂肪燃焼効率を下げる研究結果も出ていますのでご注意を。
食事制限による筋力減少を緩和し、スタイル維持に貢献する
ダイエット方法として多く選ばれる、食事制限ダイエット。この方法には、以下の危険な問題点が存在します。
- エネルギー(ブドウ糖)を使い切り、体が使えるエネルギーを探す
- 肝臓や筋肉に蓄えられている糖質が使われ始める
- それも使い果たすと、次に筋肉を分解してエネルギーとして使い始める
- 結果として筋肉が消費され、代謝もわずかに減少する
- 同時に糖も枯渇しているため、わずかな糖も脂肪として蓄積される
悪循環大王とは、まさにこのことです。つまり過度な食事制限は筋肉をそぎ落とし、代謝も落ち、脂肪の付きやすい体になり、リバウンド王への道が開いてしまうのです。
つまり筋肉減少によって、直接太りやすくなる可能性は少ないでしょう。ただ体内の糖が枯渇している状態が問題なのです。
そしてこれは、過度な糖質制限ダイエットにも当てはまります。本来必要な糖質まで過度にカットすると、身体へ容赦なく負担がかかります。
つまり何事もやりすぎは良くない、ということ。これはダイエットでも糖質制限でも共通見解ではないでしょうか。
つまり過度の食事制限では、エネルギー不足による筋肉分解が問題です。その点、中鎖脂肪酸による脂肪分解はどうでしょう。
その場合の分解優先順位は①脂肪分解 ②糖質分解 ③筋肉分解。脂肪が優先的に分解され、糖質不足による筋肉分解の恐れが低くなります。
このようにココナッツの中鎖脂肪酸には、具体的な目的が存在します。その一つ一つが高いダイエット効果として、使用者の口コミに散見されるでしょう。
やはり本製品にも、大きな注意点が存在します。MCTオイル(中鎖脂肪酸)には、時には命にかかわる、重篤な問題が存在します。
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