物事に取り掛かるテクニック
やる気は自然発生しません。
そもそも論として、やる気を作るのは本当に難しい。『なりたい将来を想像しよう!』と良く言われますが、明確にイメージできることは極稀です。
つまりやる気に頼って行動するロジックは、圧倒的に非効率だということ。何かを習慣化しようとするならば、やる気に変わる代替物が必要です。
ずばりそれは、効率的なスタートダッシュ。その方法は以下の5種類であり、円の大きさが異なるのはその有効性に差があるためです。
- 体を震わせる(心と血流の高揚)
- 叫ぶ(感情と脳のスイッチ)
- 瞑想する(平坦な思考にする)
- 少しだけ取り組む(作業興奮・スイスチーズ)
- 5秒以内に始める(メルロビンスの5秒ルール)
体を震わせる 効果☆☆☆
すると感じる、全身を駆け巡る不思議な高揚感。体の倦怠感が一気に抜け、やる気に似た心の高ぶりが訪れます。
ただそれは本質的なやる気とは異なり、爆発的な効果を持つものではありません。資格勉強中には何度もお世話になりましたが、やり過ぎると血管が切れそうになる弱点も併せ持ちます。
こちらは少し珍しいスタートダッシュテクとして、是非ご査収くださいませ。しかしくれぐれも、やり過ぎにはご注意を。
叫ぶ 効果☆☆☆
この方法も脳のスイッチを押し倒し、やる気に似た高揚感を引き寄せます。するとやったるぞ(*‘∀‘)!という気分に変わり、取り掛かりも非常にスムーズになるのです。
ただ唯一の弱点として、どこで叫ぶんだという問題が残ります。まさか会議室の前で咆哮するわけにもいかず、実用面でのデメリットがあるでしょう。
そのためこちらも、☆3つ。いただきました☆ほしみっつ(*‘∀‘)!とどこでも叫べるご性格ならば、最高に効果的な手法となるでしょう。
瞑想をする 効果☆☆☆
こちらは時間にして3分から10分、目を閉じご自身の思考に意識を向けるだけ。瞑想後はクリアな思考が蘇り、長時間の学習で疲れた脳の休息にも最高です。
特に1日10時間以上の学習が求められる難関試験においては、途中で脳をリフレッシュさせることも極めて重要。こちらも何度もお世話になった、慣れれば椅子でもできる簡単手法です。
しかし最大の難点は、瞑想自体を始める障壁があるということ。つまり瞑想自体をやったことがなければ、現実的に選択しにくいという点です。
それはまるで、お薬を飲めるようにするお薬を飲むようなもの。効果的だとは思いますが、なかなか万人向けの方法ではないでしょう。
そのためこちらも、実効性は☆3つ。慣れれば大変に有効な、最強に効果的なスタートダッシュテクニックです。
~ 脳が超軽くなる『マインドフルネス瞑想』とは👀? ~
少しだけやる 効果☆☆☆☆
そしてここからが、実際に使いやすい手法達です。これらは組み合わせて行うことで、かなり高いスタートダッシュテクとなるでしょう。
その一つ目は、少しだけ取り組むこと。つまり前述ご説明した通り、まずちょっとだけやっちゃう方法です。
筋トレならプランクだけ、ダイエットなら食事の写真を撮るだけ、勉強なら一問解くだけでも問題なし。なんでも良いから少しでも取り組み、脳のスイッチが入る感覚を体感しましょう。
早い時には僅か数十秒、取り掛かるまで億劫だった作業が全く平気になります。それどころかもっともっと(*‘∀‘)!と脳が刺激を要求し、次第に脳もフルスロットルに。
そして最後にもう一つ、爆発的な効果を持つ手法がこちら。遂に世界を震撼させた、あの有名メソッドのご登場です。
5秒以内に始める 効果☆☆☆☆☆
その方法は、いたってシンプル且つ論理的。それは取り組みたい行動を、思いついて5秒以内に実行するという手法です。
まず人は、何かを計画する時に必ずやるメリットをイメージします。しかし今までの習慣を好む脳は、やらないメリットを慌てて猛ダッシュではじき出します。
その時間こそ、ずばり5秒。わずか5秒後には、脳はやらないデメリットをずらりと陳列してしまうのです。
この方法は、あらゆる習慣化のスタートダッシュに役立ちます。何故ならこの手法は行動の種類を選ばず、あらゆる応用が可能だから。
筋トレしよう!と思い立ったら、その5秒以内にプランクを始めてしまうこと。そうすれば作業興奮にバトンタッチし、気づけば30分ものトレーニングになるでしょう。
ダイエットしよう!と心が動けば、5秒以内に白米を友人の茶碗に輸送しましょう。この定食大盛だね(*‘∀‘)!と喜ぶ友を見ながら、そうだね(*‘∀‘)!と頷き返せば最高です。(※友情には個人差があります)
この習慣は、本当に役に立ちます。シンプルで取り組みやすく、何より叫ぶ必要がないのですから。
ただこの5秒ルールの本当の素晴らしさは、組み合わせることで最大化します。それが最後にご紹介する、こちらのセクションです。
組み合わせで効果激増。最高の習慣化
ここまでお読みいただき、本当に有難うございます。では、最後の仕上げに取り掛かりましょう。
実はお読みいただいた本記事のテクを組み合わせると、超効率的な習慣化が可能になります。具体的には以下の手順で取り組むことで、よりスムーズに新習慣が身に付くでしょう。
- とにかく何も考えない(平穏な精神)
- 25分間ワンセットをアプリでセット(ポモドーロ時間管理)
- 開始のアラームから、5秒以内に実行する(メルロビンス)
- 始まったらまず、一番簡単なものに取り掛かる(作業興奮・スイスチーズ)
- 休憩は絶対5分、例外を認めない(セロン・Q・デュモン)
こちらは試験勉強を新習慣にする場合の組み合わせですが、柔軟に組み合わせられます。例えばダイエットなら(1)(3)(5)を重点的に行うなど、そのパターンは無限大です。
そして最終的には、ご自身が最もやり易い手法を編み出してください。本記事に書かせていただいた内容は、あくまで一つの例です。
ただ書かせていただいたのは、実際に試して最高に取り組み易かった手法ばかり。特にポモドーロ・メルロビンスに関しては、今後も私の習慣化の最重要テクニックとなるでしょう!
本記事参照文献・研究論文
2. The 5 Second Rule: Transform your Life, Work, and Confidence with Everyday Courage
3. 勉強時間は短い方が好成績?『朝日新聞デジタル』
4. 行動、思考から注意へ : 行動療法の変遷とマインドフルネス (※『歩行瞑想法』の単元を参照)
習慣化、最高(*‘∀‘)!
是非この機会に、新習慣を身に着けてください。そして欲しい習慣を見つけたら、手あたり次第身に付けていきましょう。
本記事が少しでもお役に立てれば、心から光栄です。んじゃ!がっつり習慣化しちゃってね(*‘∀‘)!
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