糖質カットで人気の、桑の葉。
糖質制限をしてると、夢みたいなサプリメントに出会います。それは「これを飲めば、糖質を吸収しない!」といった、心躍るような広告です。
今回本記事では糖質カットを謳う桑の葉のダイエット効果と副作用を、イラスト付きで詳しくご説明します。
- 桑の葉の持つ効果と具体的な働きがイラスト付きで分かる
- 桑の葉の副作用が、過去の研究結果と共に分かる
- より健康的な、ダイエットライフが送れる
桑の葉のダイエット効果とは
ではまずは、桑の葉のダイエット効用には、以下の効果が期待されます。実際には多数の効果が報告されていますが、今回は純粋に、桑の葉の糖質カット効果のみに着目して、ご説明させていただきます。
- 小腸における糖分吸収の遅延
- 便秘の改善による、腸内環境の正常化
まず多くの桑の葉のサプリのパッケージには、上記の記載が多く見られます。そしてこのDNJの効果をご理解いただくには、以下の前知識が必要です。
なぜ桑の葉を摂取すると、ダイエット効果に繋がるのか。それは『糖質カットでなぜ痩せるのか?』という、基礎からご理解いただく必要があります。
糖質カットで痩せる簡易的なロジック
そのため多くの糖質制限を元にしたダイエットでは、炭水化物の摂取自体を減らすことが一つの目的。非常に簡単にご説明させていただきましたが、実際の糖質制限はより複雑な仕組みである点はご容赦ください。
ではここまでの基本を元に、桑の葉の効果を引き続きご説明します。
桑の葉の分かりやすい糖質カット理論
そして小腸に無視された炭水化物(二糖類)は、大腸に連行されます。そこで炭水化物は発酵し、炭酸ガスと水へと変化します。
しかしそのおかげで、最初にお伝えした以下の効果に繋がります。つまり吸収されないことにより、以下の効果が期待できるということです。
- 便秘の改善(大腸が活発になって便が大量に出る)
- ダイエット、糖質制限のサポート(そもそも血液にブドウ糖が出ない)
- 炭水化物が小腸に吸収されないようにする
- そのためにはα-グルコシダーゼの働きを弱める
- 結果として炭水化物は、二糖類のまま大腸に進む
- そのα-グルコシダーゼの働きを弱めるのが、桑の葉に含まれるDNJ(デオキシノジリマイシン)である
ただαグルコシターゼの本来の働きを、止めてしまっても良いのでしょうか。本来出るべきものを止めるのは、何かしら問題があるのでは?
個人的には止めるという響きに、非常に不安を感じました。ではこの問題に関しても、詳しくご説明させていただきます。
α-グルコシダーゼの働きを抑えて良いのか?
つまり小腸の壁にいるα-グルコシダーゼの働きを止めるのではなく、DNJ自らが抱き付く。桑の葉に含まれるDNJは構造が炭水化物と非常に良く似ているため、α-グルコシダーゼに勘違いされるとのこと。 君は炭水化物?と。
つまりWEBや販売元でブドウ糖吸収阻害作用と記載されていたのは、これらのロジックです。小腸自体の働きを止めるのような怖い印象ではなく、むしろ自分から人身御供となり小腸に吸収されるということ。
ただDNJの結合は結構ゆるく、ブドウ糖吸収を全て邪魔するわけではないとのこと。でもこれが逆にゆったりとした血糖値の上昇に繋がり、食後の血糖値の急上昇を抑えてくれるとのことです。
すごく…良い奴じゃん…。
しかしこれらの阻害効果も含めて、桑の葉の糖質カットに本当に問題点はないのでしょうか。皆様の健康にも繋がるため、この点も詳しくご説明させていただきます。
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