お料理における重曹活用法
そしてお次は、みんな大好きお料理への活用法も見てみましょう。重曹の別名『炭酸水素ナトリウム』という名前からして、なんだかお料理もお得意でいらっしゃるようです。
そんな気持ちから使い始めると、やはり使える重曹テク!これらはお料理がもっと楽しくなる、シンプルで使い易いメソッドばかりです。
シンプル最強!お肉全般やわらか作戦!
ではまず最初は、もっともお馴染みのお肉を柔らかくする使い方から。その手法はシンプルで、お肉を水と重曹を加えた弱アルカリ溶液に漬け込むだけ。
その容量は水300mlに対して重曹大さじ1~2杯が最適です。漬け込み時間は一晩とかなり長めですが、常備肉作成には最適で、個人的にも鶏むね肉の特売日にまとめてジョボンしております。
お肉が柔らかくなる理由は、弱アルカリ性の重曹水により筋繊維の結合が外されたから。結果的に筋繊維同士の間隔が開けられ、柔らかな食感が生まれます。
つまり柔らかさの理由は、重曹が密集地帯に隙間を開けてくれたから。重曹溶液によって、筋の強い鶏むね肉も柔らか食感になるのです。
ちなみにこの手法は、鶏肉・豚肉・牛肉全般に使えます。お安いステーキ肉を柔らかくしたい時、こっそり漬け込んでおくのはここだけの秘密。
さらに砂糖を加えることでブライン液としての役割を持ち、より柔らかに。ただ重曹独特の塩気は極僅かに残り、味覚がキレッキレの空腹時には、高確率でハッ( ゚Д゚)!と気づくでしょう。
そのためお客人にお出しになる前には、まずは一度お試しください。また重曹自体はナトリウムのため、塩分の過剰摂取にはお気を付けください。洗うとその塩分は大幅に落とせますが、それでも何卒ご注意ください。
バイバイ農薬!お野菜キレイキレイ
そしてお次は、毎日の食事で気になる農薬対策を。実は水に少量の重曹を入れた弱アルカリ水で洗うと、野菜の農薬を洗い落とせるとされているのです。
その分量は水1000mlに重曹小さじ1をしっかり混ぜ、葉物やレモンなどの農薬が危惧されるお野菜を入れるだけ。さらには1分ほど放置して、流水で綺麗に洗い落としてください。また柔らかな野菜に関しては、適宜放置時間を減らしていただければ幸いです。
ただこちらの農薬を洗い流す方法は、根菜などの内部に入り込んだ系の農薬では効果は薄いとされます。あくまでも林檎・レモン・ほうれん草のような、外部に噴霧された農薬に強い効果を持つとされます。
そのためこれで農薬対策完璧ぃ( ゚Д゚)!というわけではないのですが、長年愛される農薬対策であることは間違いありません。アメリカの家庭では何十年も前から、マムが息子達の健康を想いながら洗っていたのでしょう。
運動機能UPに対する重曹活用法
そして最後は、あまり知られていない重曹活用術をご紹介します。それは重曹を直接摂取し、運動機能を増大させる方法です。
これは数々の研究結果にも記されている、特に水泳選手の中で愛される活用法として報告されています。ただいまだ一般的な手法ではないため、うそだぁ( ゚Д゚)!的なお声も多く聞こえます。私もそう思っていました。
ただ実際に多くの論文も散見され、古くから実用化されている手法でもあります。例えば以下の研究結果では『重曹による疲労回復効果』を、条件付きで42%改善したとの報告が見られました。
重炭酸塩を補給すると性能が向上することは、科学文献によく記載される。1件の研究では、体重200mg / kg、体重200kgの運動選手に約18gの重炭酸塩を与えた。競技者は、固定式自転車で5回連続して60秒のスプリントを行い、最後のスプリントはアスリートが疲労に達するまで持続した。炭酸水素塩は、疲労までの時間を42%改善した。
(※本記事掲載の実験では体重1㎏当たり200mgの重曹が摂取されています)
その具体的な効果は、ずばり筋肉内の乳酸を減らす作用です。さらに血液のPH値を正常に保ち、より高い持久力と筋力を得られるとされています。
まず血液中の主な緩衝液は重炭酸ナトリウムであり、血液と筋肉を酸から緩衝させることが高いパフォーマンスへと繋がります。そして重曹(炭酸水素ナトリウム)の添加が乳酸濃度の上昇を遅らせ、アスリートがより長く・より長く訓練できたとの報告が行われています。
その具体的な変化は、以下の通り。主に水泳・マラソン・スプリント等の、筋力と持続力を必要とする種目で高い効果が報告されています。
スポーツの種類 | 変化内容 |
スプリント (固定式自転車) |
疲労回復時間が42%改善 |
水泳 | 呼吸可能時間が8.6%増加 (無呼吸時間が伸長) |
800mスプリント | 平均3秒 または19mの距離改善 |
ただ個人的には過度の塩分摂取は避けたいため、一回だけジムのプールにて試してみました。すると確かに、体感的に呼吸が楽になった感覚はありました。
もちろんプラセボ要素も強いでしょうが、研究実験でも明確な数値が報告されています。そのため恐らく体感的にも実行的にも、重曹の効果は裏付けられているのだと感じます。
ただし。
この重曹の常用に副作用が無いかと言われたら、ぶっちゃけあります。それは重曹がナトリウム(塩分)であることに由来する、過剰な塩分摂取が引き起こす胃腸トラブルです。
個人的に服用した時はさほど感じませんでしたが、それは恐らく常用していなかったためだと考えられます。具体的に研究結果では、以下の副作用が報告されています。
それはずばり、半数近くが下痢をしたとのガクブル内容。皆様もお試しになられる際には、是非以下の研究結果をご参照いただければ幸いです。
The most commonly reported side effect is intense gastrointestinal distress. Try this simple experiment in your kitchen. In a bowl add some baking soda, now pour some water or vinegar over the baking soda and watch what happens. This is what happens in your stomach, intestines, and colon. Over half of all athletes who took the baking soda developed severe diarrhea. Also, let’s not forget about the terrible taste of ingesting baking soda as well. In order to minimize the gastrointestinal side effects, athletes should divide the large dose into several smaller doses taken before a competition. One other side effect of the baking soda is the large amount of sodium that you are taking. A twenty-gram dose of baking soda contains five grams of sodium. This can cause havoc to one’s blood pressure.
(和要約)
最も一般的に報告されている副作用は、激しい胃腸の苦痛。ボウルにいくつかのベーキングソーダを追加し、今すぐベーキングソーダの上にいくつかの水や酢を注ぎ、何が起こるか見てみましょう。胃・腸・結腸で変化が起こるでしょう。ベーキングソーダを服用した全選手の半分以上が重度の下痢を発症した。また、ベーキングソーダを摂取するという恐ろしい点についても忘れてはいけません。胃腸の副作用を最小限に抑えるために、競技者は、大用量を競技会に先立っていくつかの小用量に分割する必要があります。またベーキングソーダのもう一つの副作用は、摂取するナトリウムの総量です。20グラムの量のベーキングソーダは、5グラムのナトリウムを含みますから。
すごいぞ重曹(*‘∀‘)!
たった数百円なのに、こんなにお便利な方だとは。お掃除ロボみたいに考えていたけど、これからはもっと活用させていただくね!
もはや重曹うがいなしでは、なんだか落ち着いて羊を数えられない。これからも私の口内を、良い感じに弱アルカリってください。
じゃ!片栗粉と間違えないでね(*‘∀‘)!
これが結構間違えるんだ…。
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