麻ですって…?
初めてヘンプオイル(麻オイル)を頂いた時、脳裏に浮かんだ非合法の三文字。麻ってあの…大麻ですよね…(;´・ω・)!?と。
ただ調べるほどに分かってくる、その高い効果と安全性。どうやらこのオイル、一味違う健康ライフを送る上で、なかなか優秀な植物オイルのようです。
本日ご紹介するのは、ヘンプオイル・CBDオイルの違いと効果・副作用。世界中で注目を浴び始めたオイルを、イラスト付きで詳しくご紹介します!
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ヘンプオイル・CBDオイルって何?
いきなり主題に入る前に、そもそもヘンプオイル・CBDオイルとは何なのでしょう。まずヘンプとは大麻(麻の漢名)であり、そしてヘンプ・CBDオイルは、この大麻から抽出された植物オイルのことです。
た、大麻!?
大麻って、マリファナとかハシシのこと(;´・ω・)!?
いきなり驚かせてしまい、誠に申し訳ございません。大麻とはご存知の通り、名探偵コナンで悪者がトランクとかに入れているアレのこと。
ただ大麻と言っても全てが非合法ではなく、合法と非合法の部分に分かれます。そして本日のヘンプオイル・CBDオイルは、国内では合法な部分から抽出される植物オイルです。※2020年4月現在
そして大麻を部分ごとに詳しく見ると、ずばり以下の通り。全てが違法というわけではなく、合法な部分も存在するのです。
大麻の部分ごとの用途と違法性
部分 | 名前(薬物名) | 用途 | 違法性 |
種(シード) | ヘンプオイル CBDオイル |
食品 食用油 化粧品 石鹸 |
合法〇 |
茎 | CBDオイル | 糸・ロープ 織物 神道儀式 燃料 建築 プラスチック |
合法〇
※含有率に基準あり |
葉っぱ | 医療用大麻 マリファナ 乾燥マリファナ |
医療用大麻 覚せい剤 肥料 飼料 |
違法✖ 医療用のみ |
花・花の穂 | 花穂CBDオイル カンビナスオイル ガンジャ |
医療用オイル 覚せい剤 非合法アロマ |
違法✖ 医療用のみ |
根っこ 樹皮 若葉 |
ハシシ ハシシオイル チャラス |
主に覚せい剤 | 違法✖ |
そしてこれら違法部位にはう、うひょー(*´Д`)!と精神が過剰に高揚したり、医療的な鎮痛作用を持つ向精神成分が含まれます。俗に麻薬と言われる、薬物の主たる成分を含む箇所です。
そして逆に違法でない『種』『茎』には、向精神成分は極わずか。つまり本記事の主役であるヘンプオイル・CBDオイルは、一般的な覚せい剤とは全くの別物だということです。
特に大麻の種に関して言えば、七味唐辛子にすら使用されています。つまりAMAZONで余裕でポチれるほど、私達の生活に広く浸透している食材なのです。
違法かどうかは、THC成分による
そしてこの成分を豊富に含有するのは、大麻の『葉』『花』『根』『樹脂』の箇所。現在日本では、この部分は大麻取り締まり法で所有さえ許されていません。
さらにTHC含有率が極めて低いと考えられる、合法箇所の『種』と『茎』。これらの箇所から抽出されるヘンプオイル・CBDオイルも、THCの最大含有率は0.3%までと厳しく定められているのです。
もちろんアメリカのワシントンDCのように、大麻自体が許可されている国もあります。しかし同時に大麻に含まれるTHCの濃度も年々高くなり、精神作用に重篤な影響を与える成分であるとの認識も強くなっています
つまりTHCを豊富に含む大麻に関しては、いまだ世界的に100%安全だとは断言されていないということ。あくまでも現在は非合法なドラッグであり、人体へのTHCの影響に関する研究も十分に存在しないのが現状です。
ちなみにもし大麻が認可されたアメリカの州であっても、我々日本人が大麻を使用することは許されていないとのこと。使っちゃうと、日本国法で逮捕されちゃうのです。
さらにアメリカの特定の州で大麻が合法になった背景には、決して産業目的だけではないということ。反社会勢力の資金源を根絶する目的があることも、なかなかに興味深い事実です。
ヘンプオイルの効果と副作用
でも凄いんでしょ?
なかでも種から低温圧縮法で取り出されたヘンプオイルは、まるで亜麻仁油のような効果を持っています。その効果はズバリ、必須脂肪酸を豊富に含むという点です。
亜麻仁油に匹敵する豊富な必須脂肪酸
これらは全て有益な側面を持つ必須脂肪酸であり、特にαリノレン酸はDHA・EPAを生成する重要なオメガ3脂肪酸の一つ。いずれも体内で生成できないために、積極的な摂取が推奨されています。
ちなみにそれぞれの効果は、以下の通りです。
必須脂肪酸の種類 | 効果 |
リノール酸
(オメガ6) |
|
γ-リノレン酸
(オメガ6) |
|
α-リノレン酸
(オメガ3) |
【DHA・EPAの効果】
|
ちなみにその量は、大さじ一撃で一日分の必須脂肪酸を二種類を満します。またその必要摂取目安量は、ISSFAL(International Society for the Study of Fatty Acids and Lipids)によると以下の通りです。
1日当たりの必須脂肪酸の摂取量 | |
リノール酸
|
4.0g~5.0g 全カロリーの約2% |
αリノレン酸
|
2.0g 全カロリーの約0.7% |
いえ、良くありません。ぶっちゃけ必須脂肪酸の総量は多いのですが、それが現代人に理想的なバランスとは限らないのです。
というのもリノール酸は必須脂肪酸でありながら、実は普通に生活して不足する脂肪酸ではないから。お菓子・パン・マヨネーズ・カップ麺・揚げ物等あらゆる食材に含まれています。
そして過剰摂取によって、アトピー性皮膚炎・花粉症などのアレルギー性炎症疾患を引き起こすとも考えられています。このリノール酸をヘンプオイルは大量の保有しています。
ヘンプオイルの過剰摂取による副作用
そのためヘンプオイルを過剰摂取することで、以下の副作用が危惧されます。またこれらの副作用は、必須脂肪酸の過剰摂取による副作用でもあります。
- アトピー性皮膚炎
- 花粉症などのアレルギー性炎症疾患
- 善玉HDLコレステロールの減少
- 動脈硬化を促進
- 心筋梗塞や血栓発生
- 血液がサラサラになり過ぎる(αリノレン酸の過剰摂取)
- 消化不良による下痢・軟便・嘔吐
ちょっと複雑な脂質バランス
しかし現代の食生活は欧米化が進み、オメガ6を大量摂取しがちであるとの警鐘も鳴らされています。そのため理想とすべき脂質バランスも、2:1程度が適正ではないかと考えられています。
その点、このヘンプオイルの脂質バランスは3:1に近い脂質バランスであり、オメガ6が多すぎるとの見解も。これでは食事次第では、ぶっちぎりのオメガ6値に繋がってしまう危険があります。
その点、同じ必須脂肪酸を多く含む亜麻仁油の場合、その脂質バランスはなんと約1:4.逆にオメガ3がオメガ6を上回る、現代の食生活に適した脂質バランスだと考えられています。
また以下の亜麻仁油特集では、必須脂肪酸の効果をイラスト付きで詳しくご紹介しております。本記事と合わせてご覧いただければ、誠にハッピーです!
ヘンプオイルが効果的な場合
必須脂肪酸は豊富に含まれているけれど、バランスが良くないんじゃ…。じゃあヘンプオイルって、一体どんな時に効果的なの?
それはズバリ、普段あまり必須脂肪酸を摂取しない場合です。というのも普段からオメガ6を摂取しないのであれば、ヘンプオイルの3:1バランスは非常に理想的だからです。
具体的には以下のケースなどでは、ヘンプオイルに効果を感じやすい。つまり食生活によっては、必須脂肪酸全体が不足している可能性があるのです。
- 魚をあまり食べず、植物オイルも摂取しない(肉食メイン)
- 逆に青魚を凄く食べ、オメガ3が多すぎる(オメガ6でバランスを取る)
つまり大切なのは、ヘンプオイルを普段の食事に上手く組み合わせること。ご自身の食事に不足している必須脂肪酸が分かった時、このオイルは極めて有効に働くでしょう。
そのため必ずご購入の際には、含有する必須脂肪酸量を確認する必要があります。ただでさえ麻の取り扱いは敏感ですから、そういった配慮が出来ていない製品は個人的には恐怖です。
少しだけ取り扱いの難しい、このヘンプオイル。 ただお値段もそこまで高くないため、必須脂肪酸の補給役としてはコスパは最高です。ちなみにヘンプオイルは40度以上加熱すると失活するため、サラダ等でモリモリ召し上がってくださいませ!
さらにお次は、第二の合法部分である茎にも突撃しましょう。ここから抽出されるCBDオイルも、実は隠れた人気者なのです!
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