マインドフルネスって?
最近良く見かける、意識高そうなこの横文字。人々が効果絶大!と口を揃える、その正体とは?
本日ご紹介する、マインドフルネスの効果とやり方。イラスト付きで分かり易く、その魅力を詳しくお伝えします!
- マインドフルネスとは何か、良く分かる
- マインドフルネスの効果とやり方が、簡単に理解できる
- 脳の疲労感を軽減し、高い集中力を引き出せる
マインドフルネス瞑想とは?
最初にその言葉を拝聴した時、一瞬何かの宗教かと疑いました。シャクティ―パット的な、スピリチュアルな類なのかと。
ただ実際に調べると、マインドフルネスとは脳の休息法。米イェール大でも研究の進む、脳科学的な裏付けが認められた手法です。
ツイッター創業者のエヴァン・ウィリアムスやアップル創業者のスティーブジョブスなど。数々の偉人も好む、瞑想の活用術の総称だということです。
偉人達の名前だけで盲信してしまいそうですが、本記事ではマインドフルネスの正体を徹底的に問い詰めましょう。まずマインドフルネスとは『瞑想等による脳の休息法の総称』であり、その最大の特徴は、『今の感覚に注意を向けること』です。
なんで今の感覚に注意を向けると、脳の休息になるの?
いきなり私達に立ちはだかる、この理解の壁。まず今回の記事では、この壁をよじ登らなければなりません。
ただこの部分をご理解いただくと、マインドフルネスの重要性が一気に分かります。そして多くの瞑想術とも繋がるため、瞑想の仕組みも併せて理解できるでしょう。
私達の脳が抱える問題点
ただこの働き過ぎとは、仕事で色々考えすぎぃ!という意味ではなく、無意識のうちに脳が働いてしまう自動操縦モードのこと。これはDMN(デフォルト・モード・ネットワーク)という、脳が無意識に色々と考えてしまう仕組みを指します。
そしてこのDMNこそ、猛烈に脳のエネルギーを消費する問題児。それは脳全体の約6割~8割ものエネルギーを消費し、電気代なら奥様が発狂する浪費家なのです。
しかも脳自体も体全体の約2割のエネルギーを消費するため、このDMNシステムだけで体全体の約12%~16%の燃料を使い果たす計算です。なんという燃費食い虫、まるでコッソリ子供たちが部屋でRPGの無限レベル上げをやり続けるようなものです。(電気代バカ食い)
ただ逆に考えると、このDMNシステムを停止させれば良いということ。停止は難しくても働きを抑えられるなら、脳の疲労を格段に減らすことが出来るのですから。
DMNシステムとは?
実はこのDMNシステムは、脳内で過去と未来、つまり今までの事とこれからの事を考え続けています。まるであの名曲『おもいでのアルバム』の様に、様々な思考を繰り返しています。
あんなこと こんなこと あったでしょう。うれしかったこと おもしろかったこと。いつになっても わすれない。
脳の裏では、あのメロディが流れ続けているのかもしれません。
そしてこれらの止めるべき過去と未来の思考は、言い変えるなら悩みや不安です。つまり悩みや不安がDMNシステムの思考の正体であり、いくら繰り返し考えても解決するとは限らない厄介な思考達です。
そしてその最大の問題点は、それが無意識のうちに稼働しているということ。全然悩んでないよ(*‘∀‘)?と思っていても、深層心理で動き続けていることが問題なのです。
さらにその無意識の思考が性格を構成し、鬱などの症状にも派生しかねません。実際多くのマインドフルネス研究では、鬱とDMNシステムの関連性を認めています。
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マインドフルネスの効果
いやそんなことをすれば、完全にイカれたと思われます。独り言ならまだしも、その姿を上司に見られれば、きっと転勤では済まないでしょう。
『過去と未来を考えない』ということは、言い換えるなら悩まない・不安にならない・自己認識をしない(捉われない)ということ。
ただそれらの多くは意識的に止めにくく、それができれば苦労しないわ!と多数の方にお叱りを頂戴するでしょう。そんな時、マインドフルネスがそっと肩を貸してくれます。
その解決策は、今を考えるということ。『たった今起きている出来事にだけ』、能動的に注意を向けるのです。
意識を現在に向けることで、DMNシステムによる過去と未来への思考を防ぐ。すると自動運転の頻度も減少し、脳はより軽量化されると考えられます。
つまりDMNシステムを止める効果的な方法は、思考を意識的に現在に向けること。そしてそれを習慣付けることによりDMNシステムの稼働を激減させ、以下の恩恵を受けることが出来るのです。
ただその恩恵は数え切れず、容易に列挙できるものではありません。脳をできるだけ疲れさせないということは、それほど多くの意味を持つのです。
マインドフルネスのやり方
脳が勝手に動いていると、脳がものすごい疲れるから良くない。それは分かりました。
そして勝手に動き出さないように、現在のことだけを考えると良い。それも分かりました。
しかし具体的に、マインドフルネスとは何をすれば良いのでしょう。今の事だけ考えてと、バラード的な歌詞を助言されても、あまりピンと来ません。
ではここからは、マインドフルネスのやり方を簡単にご紹介します。その実施時間は1日5分以上が目安であり、出来るだけ毎日継続することで、より高いメリットを享受できるでしょう。
椅子を使ったマインドフルネスのやり方
- 背筋を軽く伸ばし、背もたれから離す
- 手は太ももの上に乗せ、腹筋に力は入れない
- 足は組まず、目を閉じる
- 体に触れている部分
- 体が感じる重力
- 呼吸の通り道と強さを感じる
- 雑念が生まれても気にせず、雑念が生まれた事実だけを確認する
さらにその呼吸の深さ、空気の温さ、酸素を吸い込んだ時にどれほど脳がすっきりするか…などなど。呼吸により起こった事実を、全て意識的に拾い上げることが重要です。
つまり深呼吸や呼吸のリズムを整えるなどの調節は一切行わず、あくまで現在の呼吸を観察することが目的ということ。さらに雑念も悪い物ではないとされ、雑念消さなきゃ!的な発想ではなく、きたな雑念(*‘∀‘)!程度で捉えることが重要です。
雑念が生まれたら消すことを意識せず、呼吸の観察に戻すだけ。すると最終的に雑念すらも、呼吸への強い意識と変わるでしょう。
足裏に触れる床の冷たさ、両腕にかかる重力、お尻の下で蒸しあがる空気…。不快感すらもしっかり観察し、その原因となる五感に集中することが重要です。
するとその瞬間、脳は思考を現在に集中させます。そしてDMNの活動主体である後帯状皮質の働きが低下し、脳のエネルギー浪費も次第に抑制されます。
そして最終的には自己意識(自分が何かをやっている)という感覚も次第に薄れ、事実の観察のみに注力し始めます。するとフローと呼ばれる、自己意識を端に追いやったような超集中環境まで到達することが可能になります。
『現在行っていることに精力的に集中した感覚』であり、完全にのめり込みあらゆる活動が高性能に行える精神的な状態。
ただもしフロー状態になっても、フロー状態ですよ!とおでこに表示されるわけではありません。そのためきっとあれフローだったな(*‘∀‘)?という甘めの自己判断ですが、何卒お許しくださいませ。
マインドフルネスに関する疑問
1日5分程度のマインドフルネスで良いのか?
なぜなら脳は、習慣が大好物だから。毎朝決まった時間に目が覚めるように、同じ行動の繰り返しが好きで好きでたまらないのです。
そのため1日5分という僅かな時間であっても、習慣化することで大きな効果を上げられるということ。そしてそれは、その他の瞑想等でも同様だと考えられます。
現在の事を考えるのも、脳を疲労させないのか?
前述のように自動運転で動くDMNは脳全体の約60%~約80%のエネルギーを消費するため、脳が疲労して様々な不調を引き起こします。ただこれは自動で稼働し続けることによるエネルギー消費であり、新しいことを考える場合に必要になる燃費とは大きく異なります。
もし新しい思考を始める場合、その消費エネルギーは僅か約5%※。(※所説確認される)DMNシステムと比較しても、明らかに省エネであることがご理解いただけるでしょう。
つまりマインドフル瞑想によって、僅か5%のエネルギーで60%~80%のエネルギー消費を抑制できるということです。少ない犠牲で大幅な省エネを実現する、何とも狡猾な作戦じゃないですか…!
なるほど×2。このマインドフルネスとは、何と良く出来た技術なのでしょう。さすがはイエール大学、こんなにも脳の仕組みを解明してしまうとは…。
さらに本記事でご紹介するマインドフルネスの本質は、様々な門派に分岐した日本の瞑想より分かり易いのが特徴です。わずか5分で劇的な集中力が手に入るのですから、実践する意味は大きいのではないでしょうか!
そんな気持ちから学ばせていただいた、瞑想・マインドフルネス。その根源は、脳の疲労感を抑えるというものでした!
そして理解した、不安や焦りの無用性。なんでもあんまり気にしすぎないことが、一番大切かも知れません。
この記事が、皆様のお役に立てれば大変に嬉しく思います!高い有用性が確認されているマインドフルネス、是非一度お試しになってね(*‘∀‘)!
んじゃ!素敵な脳内革命を(*‘∀‘)!