イラストで分かるグラスフェッドバターの栄養と安全性

共役リノール酸。

なんとイケてる成分名なのでしょう。名前に漢字とカタカナがあれば、栄養素ですらリア充な雰囲気を出してきます。

なんだか良い感じの効果をお持ちの、この成分。ちょっと裏庭に呼び出して、詳しくお話を伺いましょう。

つまりこの共役リノール酸は、過剰摂取によりアレルギーを引き起こすリノール酸と競合（反対の効果を持つ）する特徴を持ちます。名前は激似ですが、リノール酸と逆の効果を持つのです。

過剰摂取でアレルギー反応や大腸癌等の原因となる、リノール酸。このリノール酸は、先ほどお話したオメガ６に多く含まれます。

そして一方グラスフェッドバターのオメガ３には、共役リノール酸が含まれます。これらが相反する効果を持ち、体内で勢力を保っているのです。

オメガ３が増えれば、ＧＯＯＤな共役リノール酸が増える。そしてオメガ６が増えれば、ＢＡＤなリノール酸が増えるというイメージをお持ちいただければ幸いです。

前述のように、オメガ６のリノール酸はアトピーや花粉症等のアレルギー原因となります。そしてその発症は、前述の体内におけるオメガ３とオメガ６のバランスに依存します。

オメガ３を多く摂取することで、共役リノール酸も豊富に摂取できる。その結果アレルギーが発症しにくい体内バランスが保たれるということ。

さらに共役リノール酸の強みはアレルギー反応抑制だけではなく、ダイエット効果にも散見されます。

それが共役リノール酸に期待される、脂肪燃焼効果。この脂肪燃焼効果は、多くのグラスフェッドバター愛好家を生み出しています。

ただ共役リノール酸の脂肪燃焼効果は一気にズドン！と落ちるタイプではなく、じわりと脂肪燃焼させるコツコツタイプだとご理解ください。

まず共役リノール酸には、植物性と動物性の二種類の構造が存在します。細かく言えば、植物性の油分から人工的に製造される共役リノール酸と、反芻性の動物(乳牛等)から摂取できる天然の共役リノール酸です。

さらに植物性の共役リノール酸には、人工製造の工程でオメガ６が含まれやすい。それにより肝臓に脂肪が癒着し、肝臓脂肪を招く恐れがあります。

一方で天然の共役リノール酸を生み出すバターなどの動物性共役リノール酸は、人体への悪影響が極端に少なく脂肪燃焼効果のみを享受しやすいとされます。

この点に着目すると、積極的に摂取すべきは動物性であるとするご意見が多いようです。

そしてこの動物性の共役リノール酸が持つ、脂肪燃焼効果。これには具体的に、以下の働きが期待されています。

毛細血管に存在する、リポタンパク質リパーゼ。聞きなれないこの成分には、中性脂肪を分解する酵素が含まれます。

ただこのリポタンパク質リパーゼは、中性脂肪の分解後に細胞内に脂肪を残していく性質があります。そしてこのいらんことしいな性質を、共役リノール酸が阻害すると考えられます。

脂肪蓄積のメカニズムの１つ、リポタンパク質性リパーゼの脂肪置き去り事件。共益リノール酸は、この事件を解決する脂肪界の明智小五郎かもしれないのです。

さらに脂肪細胞内には、良く似た名前のホルモン感受性リパーゼが存在します。この酵素は主に中性脂肪を分解する、ダイエットの味方役です。

そして共役リノール酸は、このホルモン感受性リパーゼの脂肪燃焼効果を促進します。それにより血中の脂肪濃度が減少し、体内での脂肪蓄積を妨げる可能性があるとされています。

共役リノール酸のお仕事である、これら二つの脂肪燃焼効果。 まさに腹筋を６個に割りたい私にとって、素敵な効果ばかりです。

これらの根拠となる文献は、以下の英語文献等を参考にさせていただきました。お時間がある際にでも、是非ご覧ください。

グラスフェッドバターに含まれる、動物性共役リノール酸。君は既に、いろいろな研究の対象になっていたんだね…。

そして長年の努力の末、このような高い評価を獲得したのか…。まるで芸歴18年の漫才芸人のような、根性のある方だと感服いたします…(*‘∀‘)！

では最後に、グラスフェッドバターのお勧め製品をご紹介させていただきます。

少し財布が身震いする価格ですが、世界各国の精鋭グラスフェッド達を是非ご覧ください。

こちらは有機農法飼育の乳牛から搾乳された、純粋なミルクを原料とするグラスフェッドです。無農薬牧草飼育の乳牛のミルクにはカロチンが高く、薫り・美味しさ共に最高品質です。

さらにフランス農務省が認定したABマークも取得済み。昔ながらの手作り攪拌作成により、安全性はもちろん「口の中で蕩ける」と表現される非常に美味しい製品です。

ただ正直、値段は結構やんちゃです。お財布との個別面談の上、ご検討ください。

さらにフランス政府の厳しい基準をクリアした、こちらのグラスフェッドバター。栽培～加工の全工程で添加物等を一切含まない食品に許される、AB認証を取得しています。

当然製品も、主原料はAB認証をクリアした完全有機栽培の牧草で育った乳牛のミルク。完璧に管理された製造工程は、グラスフェッドバターの恩恵を最大化しています。

またネット経由で入手できるグラスフェッドバターの中では、お手ごろな部類です。まず最初にお試しされるには、最適な逸品ではないでしょうか。

最後はBSE問題（牛海綿状脳症）と汚染が限りなく少ない、ニュージーランド産の製品を。その特徴は、ビオ認証（オーガニック認証）ではなく、ストレスフリーの自然環境国で製造されていることです。

その最大の魅力は、圧倒的なコスパ。他製品の約1/4～1/2の価格で購入できる本製品は、継続利用にも最適な逸品です。

そして4.5の高評価（211カスタマー中）には、美味しさ・経済性への多くの感謝が寄せられています。人気が出たにもかかわらず価格操作をしない社風には、個人的に非常に好感が持てます！