9割の日本人が…?
既に身体に悪いと認知された、口呼吸。もしこの呼吸方法を改善できるなら、私達は多数の快適さを手に入れられます。
本日ご紹介する、口呼吸の原因とデメリット。その膨大な問題点を、イラスト付きで分かり易くご紹介します!
また本記事は、詳しい内容を前編・後編でお届け。後編では口呼吸の治し方を詳しくご紹介しますので、そちらもご覧いただければ幸いです!
- 口呼吸の原因と仕組みが、詳しく分かる
- 直視したくない口呼吸のデメリットが、良く分かる
- 鼻呼吸への信頼感が爆増する
口呼吸のデメリットと原因とは
口呼吸の原因とデメリットを調べるほどに、そんな気持ちが沸き起こる。もはや授業の一環として、鼻呼吸特訓を取り入れるべきではないかと思うほど。
まず口呼吸とは、その名の通り口を使って呼吸する呼吸法。そして多数の哺乳類でこの独特の呼吸法で呼吸するのは、ほぼ人類だけです。
さらにその対となる呼吸法とは、鼻呼吸。こちらも名前の通り、鼻を使った呼吸法です。
そしてこの口呼吸を選択する日本人の率は、まさかの約9割※。そして鼻呼吸は、僅か1割の方々しか行わない呼吸法です。(※舌位置下降に伴う統計に基づく)
http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_10631378_po_ART0005801866.pdf?contentNo=1&alternativeNo=
つまり私達日本人の多くが、本記事のテーマである口呼吸を選択しています。クジ引きで3等以上出したことのない弱運の私も、恐らくその9割に該当するでしょう。
ではその口呼吸、一体どのようなデメリットがあるのでしょう。それはずばり以下の3種類です。
(; ゚Д゚)!? ウソデショ!?
『体温低下による体調異常』『細菌・ウイルス感染による免疫疾患』『顔の変形』。思わず絶句してしまう、これら口呼吸の問題点。
既にそれぞれが特大の問題点にもかかわらず、各デメリットはさらに細分化されていく。そしてそれは喘息・アトピー性皮膚炎・花粉症など、多くの方がお悩みの症状ばかりです。
どうやら私が健康的な生活を送るには、お口チャックは避けられないようです。では早速、順を追ってその問題点を詳しく見てみましょう。
まずは口呼吸が問題となる、その仕組みから。なぜ鼻呼吸とは違い、この口呼吸はみんなに嫌われているのでしょう。
口呼吸の仕組みと問題点
ちなみに扁桃組織とは、俗に扁桃腺と呼ばれる箇所。幼少期に風邪っぽいとお婆ちゃんに告げた時、最初にどれどれ?と触診された、あのぽっこり腫れやすい場所でございます。
さらに吸い込まれた外気温は、そのまま体へ取り込まれる。つまり体温より低い空気が直接的(温度をさほど変えず)に入り込む、これが口呼吸の簡単な仕組みとなります。
そこからは口呼吸ルートと同じく、外気温は体内へ流れ込む。そして呼吸により運ばれた酸素は、肺から血液→体中へと均等に分配されていくのです。
確かにこの二つの経路には、一見大きな違いはありません。ただ最大の違いは、鼻腔を通るかどうかです。
まず鼻の穴の奥に広がる鼻腔(及び副鼻腔)には、私達を外的から守る様々な器官が存在します。それは繊毛・粘液、分かり易すく言えば鼻毛と鼻水です。
そしてこの二つの器官と成分は、実はとんでもなく大切なお仕事をお持ちです。それが加湿・濾過・浄化の、めちゃ大切な三つの役割です。(鼻腔全体もこの役割を持つ)
そして同時に湿度を常に100%に保ち、吸い込まれた空気の乾燥を防いでくれる。これは乾燥すると炎症を起こしやすい肺や器官に、しっとり高保湿の空気を届ける配慮です。
さらにその湿度により、外気温を体温と同程度の温度(約37℃)まで温めてくれる。まるで外寒かったでしょ?とシチューを注いでくれる、優しい愛妻様のように…!
しかし口呼吸の場合は、そうはいきません。冷たい外気が最短距離で扁桃組織にぶち当たる、口呼吸の場合は…。
ないのです。濾過・浄化の機能も備わっておらずく、加湿も唾液による最小限の設備だけなのです。
つまり呼吸により侵入した細菌やウイルスが、リンパ組織(扁桃組織)へダイレクトに直撃する!さらに体温より低い外気温が、温められることなく体内に侵入してしまうのです。
なぜなら口呼吸で空気が通るコースとは、本来は食べ物の消化経路。呼吸を目的とする場所ではないため、そもそも保護機構が用意されていません。
本来呼吸は鼻呼吸で行うべきであり、その呼吸ルートに外敵から体を守る全設備が用意されているのです。しかし前述の通り、約9割の日本人が口呼吸を主たる呼吸方法に選んでしまっています…。恐らく私も。
なぜなのでしょう…(._.) 多くの哺乳類は鼻呼吸なのにもかかわらず、人類はなぜ口呼吸を選んでしまったのでしょう…?
そして次に、各問題が引き起こす体調不良について見てみましょう。本記事では徹底して、この口呼吸の恐怖のデメリットを学ぶ時間となりそうです。
また口呼吸の改善方法に関しては、後半の記事をご覧ください。本日はもう口呼吸には戻りたくない(;´・ω・)!と決心するために、共にそのデメリットを読み漁ろうではありませんか!
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体温低下による体調異常
こちらは前述の通り、口呼吸のルートに外気温を温める場所がないことが原因となります。鼻腔のように湿度を維持する場所がなく、外気温がリンパ組織及び体内を冷やしてしまうのです。
さらに真冬になれば、マイナスに近い外の冷風が直接体内へと侵入する。これはランニングをして肺まで凍えそうになった、冬の一時限目の体育からご連想いただけるでしょう。
そしてその冷たい外気温は、ズバリ以下の悪影響を及ぼします。それは各体細胞内のミトコンドリアと、内臓消化器官への影響です。
まずミトコンドリアのお仕事を簡単に説明すると、酸素作成・細胞の消化・排出・再生。これは免疫力やエネルギー精製に欠かせない、非常に重要なお仕事です。
そしてこのミトコンドリアは、温度の低下で仕事量がガクッと下がります。(恒温動物の場合は37℃が理想とされる)同時にミトコンドリアのお住まいである細胞・白血球の働きも、体温低下でガクッと落ちてしてしまいます。
つまり言い方を変えると、冷たい外気温が扁桃組織(リンパ組織)に直接触れることで、細胞内のミトコンドリアが不活性化される。そして結果的に免疫力が下がり、あらゆる外的・病気への抵抗力が下がるというロジックです。
つまり代謝が下がることで痩せにくくなり、運動効果も得づらくなる。まさか口呼吸がダイエット効果の減少にまで繋がるとは、夢にも思いませんでした。
ただここでは『冷たい外気温が、内臓に直接に当たるわけではない』という見解も見られるため、正直この点に関する明言は難しい。しかし前述の扁桃組織へ冷たい外気温が直接当たるという状況は、回避するべき問題点と言えるでしょう。
~ 参照研究論文 ~
細菌・ウイルス感染による免疫疾患
まず前述の様に、口呼吸にはガード機能がほとんどありません。本来の呼吸経路である鼻呼吸とは異なり、外敵をそのままウェルカムしやすい環境です。
細菌・ウイルスを排出・捉える鼻毛や粘膜も存在せず、外敵をスルーパスで通してしまう…。さらには外界と扁桃組織までの距離も近く、外気温の影響を直接受けてしまう危険な場所なのです。
つまり分かり易く言うと、口呼吸では喉(扁桃線)に細菌とウイルスが当たってしまうということ。しかもその機能自体もを低下させる、冷たい状態で。
結果的に細菌に感染された白血球は、各種免疫疾患やアレルギー症状等の原因となります。そしてその疾患の種類は、私達の想像を超える数なのです。
その数、何と70以上。その中には喘息・アトピー皮膚炎・花粉症など、多くの方がお悩みの問題症状まで含まれているのです。
免疫力が低下した場所が皮膚ならばアトピー性皮膚炎が、気管ならば喘息が、目・鼻にならば花粉症が引き起こされやすくなります。実際に口呼吸を改善したことでこれらの症状が大幅に改善された研究結果も少なくありません。と言うよりも非常に多いのです。
中には多数の皮膚科を周り、鼻呼吸を推奨するお医者様のご指示に従った方もいらっしゃるようです。結果的にアトピー性症状が大幅改善されたデータも多く見られ、大多数のお医者様が、その有効性をご存じなのでしょう。
それほど鼻には沢山の仕掛けが用意されており、細菌・ウイルスが嫌がるアトラクションが盛りだくさん!口がパカッと開いているなら、彼ら問題児が突撃してくるのも納得です。
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