何が正解なのか。
オイルクレンジングはNG、乳液はご法度、少しは紫外線を浴びた方が良い。あらゆる美肌情報が交錯し、頭とお肌が割れそうです。
星の数あるスキンケアにて、この種の議論は尽きることがありません。そして特に肌断食こそ、最も議論の多いスキンケアではないでしょうか。
本日ご紹介する、最高に分かり易い肌断食の仕組みと効果。その分かり易いロジックを、イラスト付きで詳しくご紹介します!
- 肌断食の仕組み・やり方・効果が、イラスト付きで詳しく分かる
- 賛否両論分かれる肌断食の、実際のところが良く分かる
- 新しい美肌の選択肢が生まれる
肌断食の理屈とお勧めの方
沢山の方が耳にされたと思われる、肌断食の理屈。そもそも肌断食とは、どのようなロジックなのでしょう。
ただ私は、肌断食に対して超中立です。こっちが絶対良いよ(*‘∀‘)!などと明言しない、ずる賢い立ち位置を保守させていただければ幸いです。
決して皆様のスキンケアを否定するものではなく、あくまで高効果な手法をご紹介させていただくだけ。肌断食最強じゃあ( ゚Д゚)!と荒ぶることを目的としない、便利な情報記事だとご理解いただければ幸いです。
これはお肌トラブルを抑える究極の手法と言われ、単純に洗顔以外のスキンケアを排除する方法です。さらに肌断食には種類があり、『夜だけスキンケアを経つ』『昼間は通常通りスキンケアを行う』(美容断食)など、様々なやり方が存在します。
その圧倒的な美容効果から、数々の美容家様も推奨するこの肌断食。そして肌断食が推奨される方とは、ズバリ以下のお悩みを持つ方々です。
- 高価な基礎化粧品を使っても、肌質が一向に改善しない方
- サプリ・専門洗顔等を使っても、まったくニキビが改善しない方
- それどころか逆にニキビが増え、祟りではないかと疑っている方
- スキンケアに時間と費用を掛けられない方
個人的に申し上げるなら、2と3が著者に該当するポイントでした。ちなみに著者も二十代中盤、いかなる有名な対策をしてもニキビが爆誕した暗黒時代が存在します。
しかし肌断食なら、これら問題を根本的に解決できるとされています。では早速、肌断食の目的と効果からご覧ください。もしかしたら先日買ったビーグレンも、友人宅に送付されるかもしれません!
肌断食の目的と効果
せっかく肌を保湿してくれるスキンケアと、なぜお別れするのでしょう。彼らがいなければ、私のお肌は砂漠化待ったなしです。
まず肌断食には、以下の目的が存在します。全ての項目が大きな意味を持ち、私達の肌を蘇らせてくれる要素です。
- 基礎化粧品を凌ぐ、保湿力の再生
- 想像より強固な、肌バリアの再生
- 肌トラブルを防ぐ、異物反応の低下
- 肌が生まれ変わる、老廃物の排出
どうやら食事の断食と同じく、お肌の断食にも様々な効果があるようです。では早速、一つ目の効果である『圧倒的な保湿力の再生』をご覧ください。
肌断食の目的➀ 圧倒的な保湿力の再生
初めてこの効果を拝見した時、どこか他人事のように感じてしまいました。なぜなら保湿力が蘇るよ(*‘∀‘)!と言われても、高級な基礎化粧水の方が、よりプリップリになりそうだったから。
しかしそう考えていた私の思想は、複数の文献に打ち砕かれました。どうやらお肌本来の保水力とは、人工的な保水とはレベルが違うとのことです。
お肌が本来持つ保水力は、なんと市販基礎化粧品の約100倍。その数値は文献により変動はありますが、どうやら人工保水技術は肌本来の保湿機構に遠く及ばないとのことです。
そして乳液や化粧水などの多くの基礎化粧品は、この表皮の保湿・保護を目的とします。中には真皮まで浸透するよ!という商品も見られますが、実際にはかなり難しいと考えられます。
つまり『保湿してくれるんなら、僕ら働かなくていいでしょ?』と、お肌がお仕事を放棄している状態。これは俗にいう保湿依存の状態であり、お肌が基礎化粧水の保湿力に頼りっきりになっていると考えられます。
だからこそ肌断食では、この外部保湿に依存するべきではないとされています。お肌はもともと高い保湿因子を持つため、スキンケアを辞めても再度働き始めると考えられているからです。
ただここで、肌断食における最大の問題点が浮上します。それは基礎化粧品を辞めることにより、お肌が何からも守られない無防備な期間が生まれてしまう点です。
つまり一時的にではあれ、お肌が激乾燥してしまうということ。これこそが肌断食の実践者をほぼ例外なく襲う、最も耐えがたい現象とされています。
そしてさらにこの乾燥がいつまで続くのか分からない点も、肌断食が浸透しにくい理由の一つ。このダウンタイム(施術・治療から回復までの期間)は平均2~3週間との見解が多く、その期間を物理的に耐えられないとの声が散見されるのです。
なぜなら社会人として生活する以上、いきなりお化粧や基礎化粧品を辞めることは難しいから。それは職場にすっぴんで向かうのとほぼ同義であり、現実的ではありません。
さらに肌断食の効果が得られるまでの2~3週間、場合によってそれ以上時間がかかるなら。直近のデメリットが肌断食のメリットを余裕で上回ってしまいます。
つまり外部保湿への依存度が大きければ、その分ダウンタイムにも時間がかかる。つまり実際には、肌断食の最初のクールダウンを多くの方が乗り越えられていないのが現実です。
肌断食による激乾燥の回避方法
ではやはり私達は、これからもSK-Ⅱに頼らなければならないのでしょうか?いえ、その疑問に関しては、複数の回答が存在します。
まず肌断食のダウンタイムに発生するお肌の乾燥は、以下の方法で回避します。
- 夜だけスキンケアを辞める、美容断食を行う
- スキンケアを次第に減らす、プチ肌断食を行う
- 食事・サプリメント・漢方による内部ケアを並行する
さらにサプリメントや食事改善にて内部からもお肌をケアし、肌自体が保湿力を取り戻すサポートをします。つまりダウンタイムの弊害を最小減に留め、外部依存を可能な限り減らすことが重要なのです。
つまりここまでをまとめると、以下の簡単なロジックに落ち着きます。
基礎化粧品より、お肌が本来持つ保湿成分の方が遥かに高いよね。でも外部化粧品にずっと頼っていた場合はお肌が保湿を忘れてるから、思い出させるにも時間がかかるよね。その戻るまでの時間が、めっちゃキッツイんだよなぁ…( ˘•ω•˘ )
と、こんな感じ。またこのサプリ・漢方等による内部ケアに関しては、複数の文献でビタミンCや腸内環境の重要性・睡眠の質改善が注目されています。
では次に、肌断食の持つ『肌バリアの再生』効果を見てみましょう。
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肌断食の目的⓶ 肌バリアの再生
肌バリア…( ˘•ω•˘ )? そんなの標準装備されてないよ?
バイキンマンの光線でも防ぎそうな名前の、肌バリアとは?これは角質薄い族である我々日本人には、必須とも呼べる防護壁です。
まず最初に『美しいお肌』とは、一般的に透明感と細かく整ったキメを持つ肌質のこと。そしてこの『肌のキメ』とは、肌の表面に存在する細かな網目状の溝を指します。
実は意外にも、凹凸がある方が肌質がキメ細かいとされています。そしてそれは、近くで見ても美しく整然と並んでいます。
そしてキメが整っていないお肌とは、近くで見ると一見ツルツルです。しかし次第に遠ざかって見ると、保水力が不足したハリのない肌に見えるのです。
つまり私達が目指すのは、左の『近くで見ると凹凸がある、キメ細やかなお肌』。そして肌断食の2つ目の目的である肌バリア再生は、このキメを取り戻すために欠かせません。
そして結論を言うと、肌断食を試みた2回の美容臨床では➀ほぼ全員・⓶100%全員の肌のきめが細かくなっています。それは肌断食によりスキンケアの頻度が減り、結果的に以下の好影響が表れたと考えられます。
- 保湿剤による蓋が無くなり、肌の排出機能が戻った
- オイル系保湿ケアによる、オイル焼けがない
- 強制ピーリングによる、角質の総剥がれがない
- 界面活性剤による、細胞間脂質の溶解がない
まず➀の『保湿剤』に関して、市販の保湿剤には以下の問題点が危惧されています。
界面活性剤・防腐剤入りのものが多い
もちろん界面活性剤全てが悪いのではなく、無添加石けんにも少なからず含まれています。なぜなら界面活性剤は、水と油といった本来馴染まない物質を溶かし合うために必要だからです。
しかし比較的安価な界面活性剤である『ラウリル硫酸Na』『ラウリス硫酸Na』は、非常に強い洗浄力を持ちます。さらに界面活性剤だけでなく、その他にもお肌に直接的に影響を与える物質が存在します。
その一例が『ホルムアルデヒド』『鉱油(ワセリン)』『香料(多義的に)』『ブチルヒドロキシアニソール(酸化防止剤)』『ポリエチレングリコール』など。これらは化粧水を例に見た非推奨成分ですが、お肌に直接影響を与えやすい成分です。
ただ結構ハッキリ言っちゃう肌断食では、これらの成分をマジで不要と断言します。ホントいらんことしいだよね( ˘•ω•˘ )?と、ケンカまでふっかけちゃう始末です。
何故ならこれらは、本来お肌が持つ表皮上の保護機能を取り払うから。そしてお肌自体に刺激を与えると同時に、お肌から水分を奪い去る元凶と考えられているから。
ちなみにその表皮上の保護機能(通称肌バリア)とは、死んだ角質細胞+細胞間脂質のこと。アミノ酸・セラミド・遊離脂肪酸・コレステロールなどで形成される、お肌専属のお守り兵士のことです。
そして大切な保湿・保護機能を果たすのは、主に一番上の表皮層です。
さらにこの表皮には表皮細胞が約5枚~14枚※ほど重なり合い、そしてその表皮層の上部には角質細胞と細胞間脂質がぎっしりお住まいです。※文献によって枚数差あり
ちなみに角質細胞は表皮細胞の死体、そして細胞間脂質とは名の通りクッションのような脂質帯のことです。
そしてこの角質細胞と細胞間脂質が作る水と油の層が、相当に強い保湿機能を持っています。さらに外部刺激や化学物質等に対する、屈強なバリア役としても機能するのです。
なんとその層は計10層にもなり、そんじょそこらの外部刺激・化学物質では侵入不可。僅か0.02㎜ほどの薄い膜ながら、猛烈に使える保湿・バリア軍団なのです。
それでそれで( ゚Д゚)? なんで肌断食が、この肌バリア軍団に良いの?
その答えは、肌断食はこの角質を無理に溶かさないから。同時に添加物等で不要な膜をしないことで、肌の生まれ変わりを邪魔しないためだと考えられています。
- 基礎化粧品によって、角質が溶かされない
- 肌に膜がかからず、生まれ変わりが促進される
しかし日本人は欧米人と違い、角質が非常に薄い。しかし本来ピーリンググッズは角質が固めの欧米人の肌質に併せて、ヨーロッパから普及したスキンケア用品です。
そんな裏事情と共に、ピーリング・基礎化粧品はお肌バリアを崩壊させてしまいます。そのロジックは、以下の通りです。
そしてそこでお役目を果たした表皮細胞さんは、ぱたりと倒れて角質になります。さらにお肌バリアとしてのお役目を約14日間果たし、遂にハラリと剥がれ落ちる…。
その時の瞳には、表皮細胞としての誇りがキラリと輝いているとの噂です。
そしてこれが、お肌のキメ細かさに直結します。このバラバラに剥がれ落ちるランダムな感じが、お肌の凹凸を作り上げるのです。
なぜなら角質が剥がれ落ちると、それが合図となり基底層で新しい細胞が生まれるから。自然な剥離は角質が一枚ずつランダムで剥がれ落ちるため、基底膜でも細胞がランダムに生まれます。
そしてその結果、お肌に程良い凹凸が誕生するということ。これがお肌のキメ細やかさとなり、美しい肌を演出してくれるのです。
結果的に一番上の角質層自体も平坦になり、全体的に凹凸が付きにくくなってしまう。細胞が一斉に生まれたことで、仲良く綺麗に整列してしまったのです。(つまりキメなし)
つまりピーリングによる強制剥離は、きめ細やかなお肌の生成には不向きということ。あくまで角質がランダムに剥がれ落ちる状態こそ、美しいお肌に最適だと考えられます。
総括すると、肌断食では以下の結論に辿り着きやすいのです。美容家様により差は、概ねこの結論に近いのではないでしょうか。
お肌は溶かしたりせず自然に剥離すると、キメが整い易く肌バリアも維持されやすい。また基礎化粧品で表面を覆うと、肌代謝を邪魔してしまうよね。
やっぱり何もしない方が良いんじゃない( ゚Д゚)?
さぁ、これにて肌断食の二つ目の効果と側面が終わりです。ちょっと休憩がてら、化粧水でも付けようかな(*‘∀‘)!(しゅっしゅ)
では次の肌断食の効果である、『異物反応の低下』も見てみましょう。こちらも最後までお読みいただければ幸いです!
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