運動による成長ホルモンの分泌グラフ
グラフの見方は、赤色が無酸素運動→有酸素運動の順で行った場合。そして青色が有酸素運動→無酸素運動の順で行った場合です。
ガン見いただくと分かるように、先に無酸素運動した方が、成長ホルモンはめっちゃ出てる。つまり脂肪をメッチャ燃やしやすい状態が出来ているわけです。
先に有酸素運動をした場合にも、ちゃんと無酸素運動を行っているのです。しかし青色グラフの後半を見ると、成長ホルモンがちょびっとしか出ていません。
なぜでしょう。ちゃんと無酸素運動したのに、なぜ成長ホルモンがお留守番なのでしょう。
その答えは、次のグラフに隠れています。ご面倒だとは存じますが、もう一回ガン見していただけますでしょうか。
運動による遊離脂肪酸の分泌グラフ
堪えは青色の有酸素→無酸素組の方が、先に遊離脂肪酸をモリモリ排出しています。そして赤色の無酸素→有酸素組の方は、なだらかにそして継続的に、血中に遊離脂肪酸が溶け出しています。
つまり有酸素運動によって沢山の遊離脂肪酸が出ることで、成長ホルモンの分泌が抑えられてしまう。結果的に遊離脂肪酸が血液中に長く溶け出ていないため、効率的な脂肪燃焼が狙えない、という因果関係です。
ご覧の様に、どうやら効率的な脂肪燃焼には、成長ホルモンと遊離脂肪酸の排出順番が大切なようです。先に成長ホルモンを出す方が、結果的に遊離脂肪酸を血液中に長時間溶かせるから。
ただここで、成長ホルモンに関して、ちょっと考え直さなければならません。それは、無酸素運動なら数分で飛び出すよ(*‘∀‘)!と言われていた、その出撃速度です。
特に最初の図でご覧いただいたように、無酸素運動で数分で出ると考えられている成長ホルモンも、実際には排出まで30分近くかかっている。つまりわずか数分の無酸素運動で、成長ホルモンを必ず出せるわけではないという見解です。
また数ある研究の中では、成長ホルモンが脂肪分解を促進するには二時間以上かかると発表されている。つまり成長ホルモンがバシャバシャ出ても、脂肪燃焼効果を即座に引き上げるわけではないとの見解です。(逆に数分でも排出されるという研究も僅かにアリ)
どの運動方法でも、やはり脂肪燃焼には時間がかかるのです。有酸素運動を単独で行っても、無酸素運動→有酸素運動のコンボでも、トータル10分程度の運動で脂肪燃焼をすることは難しいのか…。
5分だけジョギングして、オニギリ食べてごめんね…(´・ω・) でも最初は私も、それで脂肪がモリモリ燃えてると思ってたんです…。
もちろん運動自体のエネルギー消費により、脂肪燃焼効果は得られるでしょう。ただ『成長ホルモンを分泌させて、脂肪を分解して燃焼させる』という工程を効率的に行うなら、ある程度の運動時間は避けられません。
そう考えるとやはり、無酸素運動→有酸素運動を基本としつつ、さらに有酸素運動を長めに確保することが効果的なようです。また多くの書籍には無酸素運動の後にお散歩を10分するだけでも効果的だよという嬉しい見解も拝見できましたし、トータルでの運動時間の確保が大切になりそうです。
そして本記事は、有酸素と無酸素の組み合わせを前提とさせていただきました。有酸素運動だけ長時間行う場合は、遊離脂肪酸も継続的に排出されるでしょう。
そのため決して無酸素→有酸素運動コンボだけが、脂肪燃焼に効果的ではありません。皆様のご生活に合わせて、効果的に脂肪を燃焼していただければ幸いです(*‘∀‘)!
筋トレや糖質制限にも大変使える、厳選・未公開81レシピを一挙収録!また読み放題にも対応していますので、お読みいただければ最高に幸せです(*^-^*)
でも、無理しないでね!疲れてる時とか、病気の時はお医者様にご相談してね!
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