脂肪燃焼効果を持つエノキタケリノール酸
幼少期のあだ名は、きっとタケちゃん。この愛らしい名前の成分こそ、エノキ茸の持つ最も素晴らしい効果の一つです。
研究で立証されたその効果は、ズバリ体脂肪の減少。特にエノキタケリノール酸が内臓脂肪を顕著に減らしたとする研究結果が、数多く存在します。
そしてその効果を生み出すのが、エノキ茸に含まれる4つの脂肪酸。『リノール酸』『αリノレン酸』『ペンタデカン酸』『パルチミン酸』の、各脂肪酸のお仕事です。
その配分比率とは、ズバリ95:2:2:1。まるで我が家の水とカルピスの比率のような、圧倒的なリノール酸の一強状態が理想的な脂肪酸のバランスだったのです。
そしてこの抜群の配合比率こそ、内臓脂肪を減少させる機序となります。具体的にはこれらのバランスを維持した脂肪酸の複合体がβアドレナリン受容体を刺激し、脂肪分解の促進作用を促進すると考えられます。
まずβアドレナリン受容体とは、簡単に言えば筋肉の収縮等に関与すると考えられる遺伝子です。そして特にβ3アドレナリン受容体に刺激が加えられることで、基礎代謝が活性化されると考えられます。
β3アドレナリン受容体は脂肪細胞にも存在。また文献によりβ2アドレナリン受容体にも刺激が加わるとされる
エノキ茸に含まれる比率抜群の脂肪酸比率(95:2:2:1)が、このβアドレナリン受容体を絶妙に刺激するということ。そして結果的に脂肪分解が促進され、私達の体脂肪減少に繋がると考えられます。
つまり一瞬で解散するような軟弱な脂肪酸軍団ではなく、屈強で長時間継続する特徴があるということ。この特徴もまた、体脂肪を長時間溶かし続ける狙撃兵的な役割だと言えるでしょう。
関連研究結果
肥満・II型糖尿病マウスの1か月経口投与実験で、エノキタケ抽出物および抽出されたエノキタケリノール酸が、内臓脂肪・血中総コレステロール・中性脂肪を減少させることが明確に。一方体重の減少は認められなかった。エノキタケ抽出物、および抽出エノキタケリノール酸がβアドレナリン受容体を刺激し、二次的反応としてアディポネクチンやレプチンの分泌を促し、脂質代謝系を活発化させることが示唆。(一部省略)
参照研究:[資料No.17] エノキタケ抽出物および含有脂肪酸複合体の内臓脂肪減少作用:Tumura-Suzuki Obese Diabetes (TSOD)マウスを用いて
この他にも内臓脂肪が減少した臨床実験(男女24名が8週で平均1.8㎏の体脂肪減少)や、ウェスト周りの減少結果なども報告されています。(※共に2007年『食品と開発』参照)
ただこれらの効果も、短期間で得られるものではありません。8週間以上継続された研究結果が多く、数日でエノキパワーを体に宿すことは難しいでしょう。
しかしそれでもこれほどのダイエット効果を持ち、さらに低価格で美味しいと来たら。もうエノキライフを送ることに、なんら躊躇は不要なのではないでしょうか。
ただ折角ならば、最も効率的なエノキライフを送りたい。8週間ぴったりで効果を実感するような、最短エノキ戦線を駆け抜けたい…!
そう考えた際に重要になるのが、エノキの食べ方です。というのもこのエノキ茸、ちょっとだけ手のかかる子なのです。
エノキのダイエット効果を最大化するには?
単刀直入に申し上げるなら、エノキ茸の優れた調理法は木っ端みじんです。何故なら前述のキノコキトサン・エノキタケリノール酸は、強靭な細胞壁に守られているから。
実は普段の調理法で召し上がっても、その効果の約33%が損失されてしまいます。そのままプリっと、便として出てしまうのです。
そのためできるだけ細かく粉砕し、体内に吸収しやすい環境を作りましょう!そうすればエノキ茸が持つキノコキトサンパワーを、存分に引き出してあげられます!
そのためダイエット効果が期待できる順番は、『干しエノキ = エノキ氷 > 粉砕+かさましレシピ』の順番となります。ちなみにそれぞれの調理法は、以下の通りです。
- エノキの石づき(硬フワな部分)を切り、ワシワシほぐす
- キッチンペーパーの上に並べ、数時間(夏場)~1日天日干しにする
- 約10%の分量になるまで乾燥させる(研究で示唆)
- 1日5g(生なら50g分)を調理に使う(お茶にしてもOK)
- エノキ300gの石づきを切り、ざく切りに
- 水400mlと合わせてミキサーに30秒かける
- 弱火で1時間加熱する(沸騰後に炊飯器で1時間保温してもOK)
- 粗熱を取り、製氷皿で凍らせる
- 1日2個を目安として、スープなどに混ぜて使う
ただどれだけ簡単でも、『干しエノキ』と『エノキ氷』は意外と面倒です。これは実際に約2週間継続した後に感じた、著者の率直な感想です。途中から確定申告並みに面倒に感じました。
これは恐らく、個人的な性格もあるかと存じます。ただ1時間煮込むエノキ氷を継続できる方は、本当に根気のある方だと心から尊敬します。
そのためダイエット効果は少し下がりますが、一番右の粉砕+かさましレシピが最も続けやすい調理法です。こちらはダイエット効果を享受しつつ、最高に美味しいという特大メリット付きの調理法です。
さらに粉砕エノキ茸は、片栗粉の代わりとして繋ぎにも使用できます。そのため当ダイエットレシピサイト旨ブロでも、粉砕エノキを何度もレシピに使わせていただいております。
そのふんわりな美味しさを、是非皆様もご堪能ください(*‘∀‘)!エノキングの名に恥じぬ満足な味わいを、きっと食卓でお楽しみいただけるでしょう!
~ 10分完成の低糖質レシピなら、これで完璧! ~
市販のエノキ氷も最高に便利!
こちらは愛用者様も多い、小パック放送されたエノキ氷です。製氷パックからパコっと外し、毎日のお味噌汁やスープに入れるだけの逸品です。
謎のダイエットサプリより安心で、当然体にも優しい。お味噌汁に独特の旨味も加わり、手作りと遜色ない味わいです!(2個だけ貰って食べました☺)
参考文献:関連資料
・ヒト飲食により多機能性を発現するきのこの生体内での作用機序の解明 (東京農業大学2011~2013 エノキ氷セクション参照)
・江口文陽先生『科学が証明!エノキダイエット』
・渡邉泰雄先生 『えのき茶ダイエット:内臓脂肪から落ちていく!』
・関連研究:Novel homodimer model of the β-adrenergic receptor in complex with free fatty acids and cholesterol: first-principles calculation studies (抗脂肪症効果を媒介する可能性に関する研究 ※エノキタケリノール酸の内臓脂肪減少作用機序について)
いつもありがとう。
思わず年賀状をしたためそうになる、相棒食材エノキング。どんなに疲れて帰った日も、冷凍庫の貴方を見ると胃袋が救われます。
不徳な私を、これからも木の幹からそっと見守って欲しい。そして不必要な体脂肪を、ご自慢のリノールビームで粉砕してくださいね!
んじゃ!今夜はキノコ派だね(*‘∀‘)!(タケノコの里も美味しいよね)
※本記事は特定成分の有効性を説明・補償するものではありません。また特定のサプリに対する批評を行う意図もございません。イラストはイメージであり本質的な構造を表現するものではありません。何卒ご容赦ください。
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