心と胃袋が引っ張られる、異国の味わい。
一度体験したその美味しさは、脳にいつまでも不法滞在してしまう。
そしてこのバクテー(肉骨茶)もその一つ。
バクテー専門の有名店と、フラッと入ったフードコート。
圧倒的な価格差にも関わらず、フードコートの方が美味しかったのは良い思い出だ。
本日ご紹介する、本格簡単チキンバクテー(肉骨茶)。
バリバリの香辛料でほろほろチキンに仕上がる、飲み干す逸品だ。
本格簡単チキンバクテー(肉骨茶)の美味しい糖質オフレシピ
・鶏手羽元 500g 約8本
・大蒜 1個
・生姜 1/3片
ふむふむ大蒜一個ね…。
…1個(‘Д’)!?
この反応でお間違いない。1個なのだ。
・黒胡椒 大さじ1
・塩 軽く8ふり
・醤油 小さじ2
・オイスターソース 小さじ1.5
・鶏ガラスープの素 小さじ1.5
ほうほう黒胡椒大さじ1ね…。
…大さじ1(´◉◞౪◟◉)!?
この表情で正解、まさかの大さじ1である。
絶品ロカボおつまみ!:高たんぱく低糖質おつまみ!🍪
そして今回は、出来るならば国産をご使用いたけるだろうか。
中国大蒜をいじめるわけではないのだが、味に歴然の差が生まれてしまう。
完成するのは、ちょっとだけ柔らかくなったホコホコ大蒜。
ただおつまみほどのホコホコレベルではないため、この段階でのつまみ食いは厳禁である。
さらにこの時、皮は取らずにそのままお鍋にダイブさせていただけるだろうか。
「えー。絶対取った方が良いよ?」
いつも文句を言うKYな友人には、カバンにそっとほこほこ大蒜をプレゼントしておきたい。
ただこちらの量は、お好みで適宜ご調節いただこう。
個人的には大蒜を邪魔しない、3スライス程度が大好きである。
今日はみんな大好き給料日のため、国産のなんだか良さ気なチキンをお迎えさせていただいた。
もう久しぶりのバクテーへの期待が高まりすぎて、胸が鳩胸になりそうだ。
私、ポケモンとしてポケストップに表示されているかもしれない。
骨が露出している状態であれば、さらに沁みだしやすくなる出汁と旨味。
こちらは結構思いっきり包丁を入れていただいて、大丈夫である。
そしてお鍋に入れるお水は、800ml~900ml。
こちらは皆様のお好みの濃さに合わせて、ご選択いただけるだろうか。
ちなみに私は、800ml派。
暴力的なブラックペッパーの刺激を楽しみにして、今日の会議も頑張っちゃったのだ。
そして今回使用する火力は、強火→弱火。
グラグラからのクツクツで、日本代表に負けぬ戦略的な攻め込み方である。
「絶対うちの課長も、煮込んだらこのくらい出るよ…。」
そんな愚痴も、全て一緒に掬い取っちゃおうではないか。
きっとこのアク取りが、最もめんどくさい作業になるだろう。
まるでかしわ餅の、葉っぱを取る作業…。
と言おうと思ったが、うちの祖母は葉っぱごとモリモリ食べていたなぁ。
火力は大体150度の、弱火で80分。
150度等の細かな設定がない場合、火力を小に設定していただけるだろうか。
クレアおばさんが「あの子やるじゃない…」と、嫉妬するくらいクツクツゆっくり煮込むだけ。
またこの際に少し味見をしていただき、必要に応じて塩を足していただければ幸いだ。
大変お待たせして、誠に申し訳ない。
是非心行くまで、異国の旨味をご堪能いただきたい。
低糖質の美味しさチェック
さすがバクテー、さすが国産タッグ。
目でも仕留めにくるとは、何とも気が抜けないお料理だ。
ビシバシ香るニンニクの香りと共に、まずは一口。
すると感じる、これぞバクテーと言える旨味の雪崩。
あぁ、バッチリ旨い。
ひりつくような黒胡椒の辛さが、口の中を染めていく感覚だ。
これぞ本能に訴えかけるような、刺激的な味わい。
溶けだした大蒜エキスと共に、非常に美味しい出汁が踊り狂う。
低糖質でこれほどの破壊力、バクテーとは何と奥深いのだろう。
あぁこれは、完全にやってはいけないことをした旨さだ。
極楽のニンニクと共に、ほろほろのチキンを頬張り尽くす。
子供の頃に父親が作ってくれた、ラーメンの美味しさにそっくりだ。
最高に美味しいチキンバクテー、ご馳走様でした。
また必ずシンガポールに行きたくなる、元気を注入いただいた逸品だった。